なぜ今柴犬の保護犬が増えているのか? その理由と対策を解説します!【2】

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なぜ今柴犬の保護犬が増えているのか?
その理由と対策を解説します!【2】

 

前回の続きです。

もちろん飼い主さんと他人の区別っていうのは確かにあるんですけども、家の中がテリトリー化する事によって、飼い主さんにもそのテリトリーを発揮してしまうことがありますよということになるんですね。
犬の行動が自由になれば自由になるほど、テリトリーを広げることになります。

そしてそのテリトリーを発揮するのは、例えばどういうところかっていうと、自分の寝室付近で寝ているときに近づいたりとか通り過ぎるだけで怒る、とか。
例えば夕食のときにおかずを下に落としました、それをティッシュで拾おうとする瞬間に大きく噛まれました、とか、下に落ちているリモコンを拾おうとしたら噛みに来られましたとか、そういうのもテリトリーに入ってくるわけですよ。
要は自分の目線から下がテリトリーになりやすいということになるんです。
それが実際に棚の上とかやったら、それはテリトリー外なんですよね。
上に行けば行くほど、自分のテリトリーではなくなる傾向にあります。

でも考えてみて下さい。
最初にも言った通り、そういうのって外で繋いで飼っている時は全くないわけですよね。
ましてやそんな時代は犬に服を着せるなんて言う概念もなかったですし、今よりも獣医さんに連れて行く頻度も少ない。
爪切りや足拭き、シャンプーなど、身体のケアもほとんどすることがなかったでですよね。
どんだけで換毛器で毛が抜けようと放ったらかしことって結構多かったと思いません?
だからぶつかることはなかったんですよ。嫌なことをしないんですから。
だから本当にトラブルになる理由がなかった訳です。

でも今はどうですか。
外からは帰ってきたら足拭かなあかん。
定期的に体も洗わないといけない。ブラッシングや爪切りもね。

でもそれをしようとするとものすごい怒る。ブラッシングも怒る。
慣れてない子なら今特にそうですよね。
特に柴は何も教育してこなかった場合、そういうふうになりやすいよということです。

なおかつ今の時代は日本全体の犬の頭数も増えていて、散歩に行ったら犬のコミュニティーみたいなのができていますよね。
そうすると公園で集まることも増えて、柴犬も今までと違った犬種に遭遇していくわけです。
そして洋犬が増えている日本では、犬っていうのはみんなコミュニケーション能力が高いっていうふうに思っていらっしゃる方がいます。
そんな人の感覚で、和犬に自分の犬を近づけてガブッと噛まれるという事故も多いです。
柴の噛み方というのも、結構予兆なしで噛むことも多いので余計事故になりやすいんだと思います。
特に怒っている様子がなくとも、自分の噛める範囲に入ってくるとガツっと噛むっていうのが柴犬なんですよね。

柴犬は狩猟犬です。そういうふうにできているんですよ。
「殴ろかな?殴ろかな?」って躊躇してたら、狩りなんかできないですよね。
だから「殴ろうかな?」じゃなくて、「殴ろう!」なんですよ、最初からね。
切り替えが早いんですよ。

だから秋田犬などに比べたら、同じ和犬でも柴犬というのは攻撃に移る速度がすごく速いんです。
なのでこういう面でも柴犬のトラブルは増加しているんですね。

【2】に続きます

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