犬へのコマンドは重要じゃない?【3】 実はもっと大切な事があります!

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犬へのコマンドは重要じゃない?【3】
実はもっと大切な事があります!

前回の続きです。

じゃあ「手で犬の体のコントロールの練習をしよう!」と思って始めても、最初からいきなり手でやると犬と喧嘩みたいになってしまうことも多々あると思います。
なので、まずリードでコントロールできる様にする事から始めていくんですね。
先にリードで形を作るわけです。座れとか伏せとかコイとかのね。

例えば「コイ」を練習する時、呼んだ後にリードが付いていたらリードをたぐり寄せて呼び込めるわけじゃないですか。
でもそれをいきなり手動でやろうと思ったら、首回りを両手で掴んでこっちに引き寄せることになりますよね。
これってものすごいプライドの高い犬やったら絶対怒りますよね。
なのでまずはリードでコントロールする所から始めていくんです。
少しずつ「人間に対してそんなプライドは必要ないよ」という事と「僕らは危害を加えるわけではないよ」ということを理解させてあげないといけないんですよね。

でもここで「別に手でコントロールしなくても支障ないから大丈夫!」と思われる方もいるかもしれませんが、手で誘導されることに慣れておかないと、例えば老後とかにいきなり目が見えなくなったりした場合などにしんどいと思いますよ。
糖尿病やホルモンの関係などでいきなり全盲になってしまう事もあり得ますから。
そういった時にリードでコントロールされることにも慣れてるからできる。手を添えられて自然に誘導されることができる。立たせたり、こっちやで〜と引き寄せたり、ちょっとお尻ふくで〜と移動させたり。
こういうのって普通に当たり前にみんなできると思ってるけどそれは大間違いで、環境が変わったり自分が病気になった時に体のガードってやはり上がる訳ですよ。
だからそういう時の為に普段からコマンドをかける時にリードや手でコントロールしながら練習しておいてあげるんです。そうすると手の補助に対して体が柔軟に反応して、手だけのコントロールでも犬を自由自在に扱えるようになります。
僕はその将来の為にコマンドの中で全部入れていっています。

だからコマンドを教えるにしても、大事なのは指示を聞かせる事じゃなくて、それよりも指示を教える上での過程にあるという事なんです。
しっかり人間の手を添えて誘導できることが一番の理想なので、コマンドだけじゃなくてコマンドを教える過程をもっと大事にして、練習してみるべきだというのが僕らのトレーニングのやり方なんです。
言葉だけで座れ伏せができるというのも、それはそれでいいことですけど、それだけでなくリードでコントロールされても素直に体が動く。
人の手でコントロールされても手に対して安心して身を委ねることができる。
手に対しての敵意を持たないということですよね。
そういうのを大事に考えてもらって一個一個コマンドを教えていってもらったらいいかなと思います。

ぜひ参考にしてください!

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最後までお読み頂きありがとうございました。
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そうする事で愛犬と暮らす皆さんが正しい情報を知り、間違った情報を正し、認識を変え、それを日本中に広げていくことが出来ると思っています。
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