2020年改正動物愛護法について思うこと【4】

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2020年改正動物愛護法について思うこと【4】

 

前回の続きです。

 

そして今回の改正でもう1つ言いたいのは、最初に軽くお話した様に、動物の保護施設でも同じ様な数値規制がされてしまうというのは納得がいかないところです。

保護施設っていうのは動物達の最後の砦として機能してる訳ですよね。行き場がない子たちがいてる訳です。
ペットショップやブリーダーさんとは全く意図が違う訳じゃないですか。
これから生ませる為の環境とか、売る為に展示する環境とかじゃなくて、行き場がない子たちが最後にくる場所ですから。

そしたらそこに同じ様な基準を持ってくるとどうなると思いますか?
施設によってはそんな場所確保できないという事もあり得ます。
そうすると頭数を自ずと下げなくちゃいけなくなると。
ということは保護できる数が減る訳ですよね。

それが全国同じ様になってしまうと、次は行き場のない犬たちが増えてしまうんじゃないかと思うんですね。
これは絶対ではないですが、こういった可能性が出てくると思います。
なおかつ運動場が必要となると、本当にギリギリでやってる保護施設はもうどうしようも無くなってしまいます。

こういった法案は、一体どんな世界で生きている方が作ってるか知らないですけど、どうしても現実を知らなすぎると感じてしまいます。

もっと保護施設に自分たちで出向いて、施設で働く人にヒアリングするべきだと思います。
その現場で働いてる人が1番よく分かってるんですよ。
働いてる人が働きやすい環境というのが犬達のいい環境に繋がる訳ですからね。

なので今回の規制の条件を保護施設に同じ様に突きつけるべきではないと強く思います。そうしてしまうと最後の砦になっている保護施設の数っていうのが自ずと少なくなる訳ですから、結果的に保護できる命が減ってしまうんだろうなという風にも思います。
一体何の為の法改正なのか?となってしまいますよね。

だからしっかりヒアリングをして、大まかに改正を一緒にスタートではなく、現実の状況を見て色々決めていただきたいなとつくづく思います。

まあそういった事も含めてですね、僕はこの改正については悪いとは思いませんが、保護施設はどうなるの?と。その前のブリーディングのことは考えている?海外はそれありきの話ですよ。と言いたいんですね。
そこを飛ばしてやったって1番大事なのは根本のところじゃないですかって思うんですよね。

生まれてからの話でなくて、生まれる前の計画段階でやっぱり安定した気質を持った犬たちが増えるほうが、手放す人たちが減る訳じゃないですか。
こういう考えもありますので、その辺をもう少し考えて欲しいと思います。

こういった話にはいろんなご意見、賛否両論あると思いますが皆さんはどう思われますか?
やはり僕は現場で働いてる人にヒアリングは必要だと思います。

僕も保護施設の犬のリハビリも行っているので、そこで働くスタッフの話も聞きながら思う事を話してみました。

たくさんの方々の考えるきっかけになれば嬉しいです。

 

 

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 最後までお読み頂きありがとうございました。

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そうする事で愛犬と暮らす皆さんが正しい情報を知り、間違った情報を正し、認識を変え、それを日本中に広げていくことが出来ると思っています。

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