犬一揆の始まり
第1話では、現代の犬事情、殺処分について考えて頂き、まず何かを始めよう、
犬自身をよく知り、捨てられる、殺処分の対象となる前に予防していくことを広めよう…
「犬一揆のすすめ」の開始の笛を鳴らしました。
犬と公園トラブル
そして、第2話。
犬を飼っている人なら必ず利用するであろう、また、飼っていない人でも犬がいる光景を目にするであろう場所、「公園」について考えてみたいと思います。
何故「公園」なのか?
第1話でもお話ししましたが、家の中、路上、公園は最も犬に関するトラブルが起こりやすい場所といえます。
家族の中での問題(飼主への威嚇、咬み等)は、家の中で起こる頻度が高いですが、他人、他犬とのトラブル、そして、そこから派生した問題が家の中へ、そして家族へ・・・
この悪循環を1番生み出しやすい場所、そこが「公園」なのです。
公園で犬と楽しく遊びたい!
犬を飼い、ワクチンを終え、飼主はワクワクしながら散歩へ連れ出すでしょう。
外の世界、犬は草を匂い、地面を匂い、虫・猫等の他種の動物を見、車の音、工事の音、サイレン、大声ではしゃぐ子供たちの声を聞き、そして人、犬に出会います。
匂って、聞いて、見て、様々な経験をします。
一人と1匹は公園へ辿りつきます。
あちこちでリードをつけていない犬達が走り廻っています。
小型犬から大型犬まで。
飼主はその走り回る犬達の目に釘付けになるでしょう。
なぜならその目は、人が想像しうる最高の目の輝きを持っているように感じられるからです。
そして思います。「自分の犬も…。」
冷静な判断ができる飼い主であるか?
ここでリードを放してしまう人、危ないかもしれないと思い、放さない人に分かれます。
また、危ないかもしれないと思い、リードをつけている人に、ノーリード軍団の団長は言います。
「何故リードを外してあげないの?かわいそうでしょ?」
こうなってくると、リードをつけていることが悪いことかのように感じてくるのです。
この時点でリードを外してしまう人は、かなりの数といえるでしょう。
公園で、犬をノーリードにしているが故に起こる問題、トラブルは多数あります。
最も多いのが犬同士の喧嘩ではないでしょうか?
「うちの犬は絶対に咬まない」根拠のない自信を持った人が多く見られます。
たとえ咬まなくとも、逆に咬まれてしまう可能性があることを考えません。
犬本来の生き方を理解して飼っているか?
第1話でもお話ししたように、犬は群れの動物です。
公園の一角で犬同士の喧嘩が起こった時、その唸り声、叫び声を聞いて、反応しない犬はいません。
公園で走る・・・
この作業だけで、その公園にいる犬達に架空の群れが形成されてしまうからです。
反応の仕方は様々ですが、飼主の制御の声も耳に入らず、喧嘩の輪に加わる犬、パニックを起こしてしまう犬、そして車道へ飛び出してしまう犬…。
犬が車道へ飛び出してしまう…
これはパニックの状態でなくとも、ただ、遊びの中で起こったり、飼主の呼び戻しから逃れるために起こったり、いろんなパターンで起こります。
「うちのコは絶対にこの公園から出ないから…」
犬に絶対はないのです。
万が一を真剣に考え飼うということ
万が一…
があるかもしれないのです。
公園から車道に飛び出し、車に轢かれる…
この事故も最近、急激に増加しています。
ブームに乗って犬を飼った人達は、同じように、ブームに乗るがごとくこぞって公園へ犬を放しに行きます。
その上、それまでリードをつけていた人までも同化され、リードを放し始めています。
ここ数年の公園はひどく荒れていると言っても過言ではありません。
過半数、いや、それ以上の犬がノーリードの状態という公園もあるのです。
「リードを放すべきではない」と考える人々は、ノーリードの犬達が、リードをつけた自分の犬の側に寄って来たり、唸ったり、吠えたりすることに、事故のにおいを感じ、恐れ、迷惑しています。
このまま事故の件数がどんどん増え、犬だけでなく、人間にまで及ぶ事故が発生してくると・・・
公園は犬の出入り禁止区域となってしまうでしょう。
犬を理解して、犬を飼うということあ
犬同士の交流が悪いと言っているのではありません。
犬同士遊ばせ、学ばせることは大切なことです。
しかしそれは、どの犬と、どう遊ばせるのがよいのか判断できた上で、場所をわきまえ、リードをつけた状態でなすべきことだと私達は考えます。
皆が犬にリードをつけた状態で散歩し、飼主と走り、遊び、犬同士交流させる。
ウンチやゴミもしっかり拾う…
これだけでクリーンな公園になると思いませんか?
クリーンな公園とは、犬を飼っている人も、飼っていない人も、皆が気持ちよくその公園を利用できるということだと思います。
事故もなく、衛生的にも良い。
犬も人間も、ずっと楽しく、気持ちよく公園を利用できるように、そして、事故を減らし、不幸な犬を作らないようにするために、皆で集まり、協力し合い、訴えかけていきましょう。
同時に私達は、子供たちにも、犬の本質を教え、マナーを教えなければなりません。
子供たちは見ています。
そして真似をします。
私達が正しい犬との付き合い方、正しい公園の利用の仕方の手本となり、伝えていくべきなのです。
「リードをつけましょう。」「ウンチを拾いましょう。」「子供たちに伝えましょう。」
一人では投げかけられません。
さあ、犬一揆のすすめです!!
私達に協力してください!!
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