愛犬の問題行動を改善する為の理論って?❷
【正しい仕事に転職させよう】
前回の続きです。
例えばですが、「今の仕事やりがいがあって頑張ってんねん」って、今の仕事に魅力を感じてるとか、満足してるとか、そこにすごく集中してやってる人に対して、「私こんな仕事をしようと思ってるねんけど、一緒にやれへん?」と言ってもなかなか難しいですよね。
それと同じで今の仕事を頑張ってる犬に対して「正しい仕事に変えましょう」って伝えても簡単にはいきません。
転職をしてもらうには犬だってやりがいを感じないといけないわけですからね。
じゃあ一体どうしたら良いのかっていうところなんですけれども、最初はね、まず家の中で仕事をさせていくんですよ。
これは何で家かっていうと、外でどんだけ吠えている子でも「家では吠えないんです」とか、「多少吠えても全然マシなんです」とか、そんな子が多い。
外では仕事をするけどね家では無職なんですよ。
だからまず家の中で飼い主さんと基礎トレーニング(新しい仕事)をどんどんどんどんしていくんですね。
リード付けて外と同じように人の横に付いて歩いたり、自分がこういう風な指示を受けたら座らなあかんとか待っとかなあかんとか、いろいろな基本的な指示を覚えていくわけですよ。
で、その仕事をしたらしっかり褒めてもらう。
その中で飼い主さんに褒められること、自信をつけてもらえるっていうことも覚えていく。
これがやりがいに繋がっていくんですね。
これが家の中でのお仕事。その仕事の社長は飼い主さんで、この会社の中に愛犬を入れちゃう感じなんですよね。
で、家での基礎練習を続けてその習慣ができてきて、家でお仕事もちゃんとできるようになってきたと。言われた指示がきけるようになってきたと。
飼い主に合わせることもできるようになってきた。
そしたらそこから今までの玄関の扉を開けた瞬間から「俺は別の仕事に行きます」ってなるモードを払拭できるように、外でも家と同じように練習していきます。
でもこれもいきなり転職させるのは無理ですから、ちょっとずつ最初はかけもちみたいな感じからですよ。
最初は家の中の練習をちょっと外に持ち出して、外でも一緒やでっていうことをやって、まずは9対1の掛け持ちから8対2とか7対3、6対4、5対5とかまで持っていくことが出来ると、だんだん吠える回数が絶対に減ってくるんですよね。
そして最終的に10対0を目指すわけです。
そういう流れで、外で犬は自分の会社を自分で設立して吠えるということに従事してましたけれども、外の環境でも家の中で練習してきた新しい仕事を与えていって、正しい仕事に自然に転職させていくっていうイメージなんですよね。
完全に転職させることが出来れば、前の仕事はもうしない。
吠えるという問題行動をやめさせることが出来る、ということになってくるんですよね。
そんな風な流れが、問題改善までのイメージになります。
【3】に続きます
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