僕だって噛まれたくないんです!【2】
前回の続きです。
小型犬とか軽いのは別にして、僕が一番最後にしっかり噛まれた記憶っていうのが、ハンガリーでの修行時代ですね。
その時は噛み犬を見てた訳じゃないので、また今とはシチュエーションが全然違うんですけど、向こうでヘルパーをやっていた時の話ですね。
ヘルパーっていうのは犯人役です。
要は警察犬に犯人役で噛まれてる人いるじゃないですか。その役割の人の事です。
僕はそのヘルパー役を一からハンガリーで叩きこまれてたんですね。
ハンガリーのケストヘイで飼われている犬たちの競技というかテストがあってね。
犯人に対してちゃんと噛むことが出来るかっていう試験なんですけども。
この試験にはハンガリーの方はもちろん、オーストリアやウクライナ、ドイツ、イタリアなど色んな所からIPOの世界大会に出てる様な人たちがくる訳ですよ。
僕が修行していた時もそういった場で、世界選手権に出てるような犬達をヘルパーで受けることも多かったんですよね。
この時僕はまだ始めたばかりの半年とかで、そういうレベルの子達のヘルパーを受けさせてもらえる機会を頂けたので、なかなかいい経験をさせてもらいましたね。
もちろんそういう子達も含め、初めは何も知らない犬にスポーツとして一から犯人に噛みにいくことを教えるんですよ。
でも世界大会に出てるような方じゃなくて、街で訓練所に通ってやってる犬もいます。特にそういう子達の場合はちゃんと防具を噛むとは限らない訳ですよ。
犯人役はゴムのを棒持って構えて待機ます。
そして10mくらい離れたところからシェパードとかロットワイラーがコマンドと同時にこっちにバーッと向かって来るんですね。
そしたら普通は防具に噛み付いて来るんですが、中には恐がりの子もいてる訳です。そういう子は防具に来ず、僕の後ろに回って太ももを噛んだりとかするんです。
もう「いったー!!!!」って感じですよね。
でも試験なんで動いたらダメなんです。テストなんで。
でもまあデニムとかじゃなくて、もっと分厚い皮の服なんで痛いっちゃいたいんですけど、ちょっと太ももに穴空いてる程度でしたね。
それがまあ最後くらいかなって感じですね。
あとは突然顔にくる子もいますね。僕も一回だけありました。
その子はドーベルマンなんですけど、同じようにコマンドでこちらにバーっと向かってきて、防具にくるかと思ったら、気付いたら顔の前までその子の開いた口がきてたんですよ。
もうびっくりして、慌てて顔引きましたけどね。
師匠は笑ってましたけど「笑い事ちゃうで、、」って思いながらね。
顔全部なくなるわって感じでしたね。笑
【3】に続きます
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