【質問に返答】撫でていると突然噛み付くトイプードル(1歳7ヶ月♂)「これは突発性激怒症候群でしょうか?」❸

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【質問に返答】撫でていると突然噛み付くトイプードル(1歳7ヶ月♂)
「これは突発性激怒症候群でしょうか?」❸

前回の続きです。

そんな子の場合、じゃあ基礎訓練というのは何をするのか?というと、まずはリードを使って犬をコントロールするということから始めます。
リードでコントロールしていくことで、徐々にマインドの方もコントロールしていくんですよ。

でも練習することっていってもやること自体は難しいことではありません。
リードを使って場所を移動させるとか、一緒に歩くとか、待機するとか、おいでとか。
本当に行動自体は簡単なことですが、今までコントロールされてきていない子の場合はこれだけでも難しく感じると思います。
練習を始めたらもちろん最初は絶対に拒否が出ます。
でもやりきるということが大事です。

で、リードでのコントロールに慣れてきたらリード+手でコントロールしていく。
手に対しては、犬からしたら今まで噛んで言うことを聞かせてきたという認識なわけですから、その手に対してのイメージを変えていかないといけないですよね。

でももしそこで毎回思いっきり手に向かって怒って来るんやったら、口輪つける練習をしないといけないです。
トレーニングは安全が第一ですから。

こんな風に触られるのが嫌な場所でも受け入れる練習をしていきましょうねという感じですよね。
目やにを取ることとかブラッシングすることとか、本来こうするべきっていうことをちゃんと最初から最後まで経験させることが大事ですし、そこで怒っても意味ないよってことも伝えていかないといけない。
あかんことをしたらしっかり叱る。
だからこそ、そこで怒られるという頭になるから、本能とか条件反射の攻撃に対して「いや待てよ。ここでやったら怒られるよね」という風に意識が働いてブレーキがかかるわけです。
そうやってちょっとずつね犬の許容範囲をしっかり作りながら、体のガードを下げていくんです。

そして、この練習にも慣れてきたら、次は両手でコントロールするトレーニング。
要は手だけで保定をしたりとか、ボディコントロールしたりとかっていう風な段階に入ります。そこに身体のケアも入ってきます。
もちろん全て飼い主さんのタイミングですよ。

こんな風に練習を進めていくんですが、ただここでいくら勉強していても、練習の時間以外好き放題やらせていたら意味がないわけです。もったいないんですよね。
せっかく勉強しているのにもかかわらず、普段が自由すぎたら、結局そこで好き嫌いは絶対に発生するし、イヤやったら逃げるし、追い詰めたら噛むし、呼んでも来ないし、みたいになってくるわけじゃわけですか。
そういう風にすると、リードをつけられていない時は好き放題できるというのを種明かしするようなもんなので、基本的には日常生活もリードを使うこと。
係留するとか、見てられない場合はクレートに入れておくとか、リードを持って一緒に動くとかですね。
やはりある程度制御できるものがなかったら、やはりコントロールできないわけですよ。
だから初めの方はそういう私生活から徹底して見直すということが必要なんですよね。
これも覚えておいてほしいなと思います。

今回のご相談は「突発性激増症候群ですか?」と言う内容でしたが、まずその他のところも幅広く見てあげて判断することが必要かなと思っております。
もし今回のお話の内容に当てはまることがあるのであれば、今回話した通り普段の生活を見直したり、基礎訓練が必要ですよと言うことになります。

ただそこの見極めも難しいでしょうし、トレーニングを進めるにあたっても必ずプロの手助けが必要になると思いますので、近くの信頼出来る訓練士さんトレーナーさん探してもらって、僕が今回言ったような方向性でやってもらえるトレーナーさん、訓練士さんと一緒に頑張ってもらえたらいいなと思っております。

よければ参考にしてみてください。

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最後までお読み頂きありがとうございました。
記事を読んでくださった皆さん、読んだ後に「参考になった!」「賛同できた!」と感じられましたら、ぜひこのプロジェクトを拡散していただけませんか?

そうする事で愛犬と暮らす皆さんが正しい情報を知り、間違った情報を正し、認識を変え、それを日本中に広げていくことが出来ると思っています。
ぜひ皆様のご協力をよろしくお願い致します!

 

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