ドッグトレーナー山本卓のミニ講座【第2弾】 「手に対する信頼を勝ち取るべし!」❷

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ドッグトレーナー山本卓のミニ講座【第2弾】
「手に対する信頼を勝ち取るべし!」❷

 

前回の続きです。

そうならない為にもいろんな状況・いろんな場面での手の信頼を得るために練習していく必要がありますが、先ほども言った通り、かなりの種類がある訳ですから、それをじっくりパピーの時から練習していくことが必要なんです。

例えば一つ例を挙げるならば、口の中に入ったものを取る行為。
これすごく難しいことなんですね。
小さい時からしている子ならなんてことないんですけれども、成犬でもちろん物を守る子であればこれは本当に難しい。
人間の子供で例えると、その子が手にお菓子をを持ってて、「何持ってんの?見せて?」といってもなかなか手を開かない状況ですよね。
見せたら取られると思ってる訳ですよ。
つまりこれが、犬でいうと口になりますよね。
この手のグーを開ける、要は口を開けるというのは、やはり信頼がないとできない訳です。
なので、やはり小さい時からボール遊びなどをする際に「出せ」の練習をしていって、口の中のものを見せることが出来る、取り上げられても怒らないというふうに作り込んでいく必要がありますね。

でもそこを練習せずに、全部をおやつで誤魔化してやっちゃうと後々困ってしまいますよと。絶対的な信頼をオヤツにおくのは非常に怖いということです。
愛犬の年がいけばいくほどお世話の方法も変わるし、体を触る率も増えます。
体のチェックをするとか、薬を塗るとか薬を与えるとか、起き上がらせてあげるとか、オムツをはかせるとか、体を拭くとか、体を洗うとか。
要は年いった時にいろいろな状況でいろいろな場面で体を触ることが増えるにもかかわらず、おやつ一辺倒で、この信頼だけでごまかしてやってくのは大きな間違いなんですよ。
練習方法としては良くない、NGなんですよね。

そうじゃなくて、一つ一つの手の信頼を得る為に練習すること。
小さい時からコミュニケーションをしっかり取りながら体を触るということから始めて、なんとなく体をブラッシングするよとかっていうリハーサルをして、そしてやっと本格的にケアに入るという風に丁寧に進めていくわけですよね。

で、もっと言うと、リードコントロールも練習する上で必要になってきます。
リードを使ってコントロールすることにまず慣れさせて、そこに慣れてきたら、リードと手を使って補助してあげて座らせる練習をしたりとか、伏せの練習をしたりもしていきます。
リードと手を半々で使う。それができるようになってきたら、手だけで座る・伏せることが出来るよという風になっていくんですね。

こういう風な順で慣らしていくことによって、だんだん犬の触られたら嫌なところやナイーブなところ、神経質なところなんかも、飼い主さんと練習を重ねて信頼を得てるからこそ、我慢して触らることが出来るというのが、そこが信頼の手なんですよ。

ここまで作り込んでいかないといけないですが、これはいきなりそういうとこから始めるんじゃなくて、きちんと順を追って、基本のとこから手の信頼を得ていかないといけないわけです。

 

【3】に続きます

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