柴犬のコミュケーション力の伸ばし方【2】

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柴犬のコミュケーション力の伸ばし方【2】

前回の続きです。

例えば子犬を迎えてすぐ、大多数の方はいきなり家の中で自由にさせているのではないでしょうか。
おもちゃもたくさん与えて周りがおもちゃだらけになってたりとかね。
で、結構柴犬という甘噛みも結構多いので、何か噛みたいのかな?と思って硬いオヤツを与えたりとか、幼少期に結構そういう対応をする飼い主さんが多いと思うんですよね。

そうすると一体どうなると思いますか?

まずお部屋を自由にさせ続けた結果、自分のお気に入りのポイントを作るわけです。
それはサークルとか自分のハウスとかじゃなくって、どっちかって言ったらやっぱりふかふかなクッションが置いてあるところとか、高さがあるソファーだったりとか、そういった人との共有スペースを好みます。
で、そういうところにお気に入りスペースを作ると、そこが人との共有部分にもかかわらず、家族が同じところに座るとうっとうしい顔をし始める。

ここから始まるわけですよ。
そしてだんだんと「ここは俺のソファーやから近付くな!」という風に意思表示をしていって、その共有部分が犬のテリトリーになってしまうわけですよね。

あとは甘噛みがひどいからと何か硬いものを犬に与える。暇だろうからと一人遊び用にオモチャを与える。
そしてそれを与えっぱなしにする。
そしたら犬からしたら、それは自分の大好きな特別なアイテムになるわけですから、そうなると、飼い主さんが「もうそろそろ終わりね」って言って取り上げようとすると怒るようになってしまう。
大事な自分のものを守るんです。

「飼い主さんが近づいてくる=自分の物をとられる・自分の場所を譲らないといけなくなる」というふうに連動しちゃうわけですから、飼い主さんが近づくことに対して、警戒心が常に生まれてしまうんですよ。

これも要はテリトリーの一種で、テリトリーっていうのは場所だけでなく物に対しても作られてしまうんですよね。

じゃあどうしたら良いのか?というと簡単な話、場所に関しても物に関してもテリトリーをそもそもつくらせないことが本当に大前提としてやってほしいことです。

テリトリーを作らせない為にはどうすればいいのか?というと、子犬にはまずハウスを中心に生活をしてもらうことです。
そしてハウスから出る時は必ずリードをつけること。
そうして、共有部分はあくまでもあなたのものじゃないっていうことを教えていくんです。
それがテリトリーをつくらせないためにするべきことです。

あとは長持ちするオヤツやオモチャを与える時ですね。
硬いオヤツを与えるにしても、与えっぱなしにせず、それをちゃんと譲るということを練習していかないといけないわけですよね。
ということは、ある程度の小さい頃からしつけの基礎練習っていうのを身につけていかないといけないわけです。
だから長持ちするオヤツを与えるのは、そういった基礎的な練習が身に付いてからにするのがベストです。

また、おもちゃに関しては、与えっぱなしにはしないこと。
おもちゃの所有権はあくまでも飼い主さんにあると思わせる必要がありますからね。
だからおもちゃは飼い主さんと遊ぶ時に出てくる特別なアイテムというふうにして使うようにしてもらうのが理想ですね。

こういった環境と対応を徹底することで、子犬にテリトリー意識をつけさせないようにしていくことが出来るんです。
まだ飼い主さんとの関係性も築けていないまま、小さい時から自分の自由に生きて、自分の好きなものを手に入れて、とやっていると、自立心やテリトリー意識・警戒心が強い柴犬は、どんどんその芽を伸ばしてしまうことになってしまうんですね。

そうなると人とのコミュニケーション能力を育てることはもう本当に難しくなってしまいます。

【3】に続きます

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