田舎の獣医さんで飼い主さんが言われた驚きのお話【2】
前回の続きです。
たしかにね、ハッカの匂いは蚊が苦手とするから近寄りにくいっていうのはあるけれども、言うても四六時中スプレーをふってるわけではないし、かかってない部分もあるでしょう。
そう考えると100%ハッカだけで防ぐって到底無理なんですよ。
それを鵜呑みにしてね、フィラリアになってしまうと誰がかわいそうかっていったら、犬ですよね。
ノミダニに関しても同じですよ。
「こういうハーブをつけてたらノミダニが寄ってきにくい」とかいうけど、寄ってきにくいって言っても絶対じゃないじゃないですか。
そういうホメオパシーみたいな。それだけで防げるようなことやったらもっとね日本全国でハッカは使われてると思うんですよね。
確かにね、そういったお薬を体に入れるっていうこと自体は、体には良くはないとは思います。
どんな薬を使ったとしても、平気な子もいてるけど、やっぱり副反応出る子もいてる。
ただ、だからってそれをしたから寿命がすごく短くなりましたねっていうデータって出てないんですよ。
フィラリアとかノミダニの薬とかは、もう世界で使われてるわけじゃないですか。
で、それでいても、少し前のコロナワクチンみたいな騒がれ方はしてませんから、長らく実績があるわけじゃないですか。
だからそんなふうに、山のふもとで看板上げて診察してる人が言ってしまうのってどうなのかなと、僕は疑問に思ってしまいます。
何度も言いますけど、確かにお薬を付けること自体は体に多少悪いリスクもあるかも知れへんと。
けどもマダニがついた時っていうのはもっとひどいことになるわけですよ。
感染症にしてもそうじゃないですか。
山のふもとっていうことはいろんな動物、ネズミももちろんいてると思うし、そうなってくるとやっぱり予防しないといけないことっていうのが増えるわけですよね。
だからそれをやること自体が体に悪いって言うけど、でもそれをやらなかったせいでマダニにやられたりとか、フィラリアに感染してしまったりとか、ウイルス感染とかしてしまった場合、予防してたら良かったなって言っても、もうこれ後の祭りになっちゃうわけなんですよね。
今、昔に比べて全体的に犬の平均寿命が延びてるっていうのは、そういう予防薬が一番大きいきっかけかなっていうふうに僕は思うんですよね。
昔はフィラリアでよく亡くなってましたしね。マダニでも亡くなってたと思います。
だからそういう感染症にしても、予防はできるんですから。
それで本当にフィラリアに感染したらどうするんやろうとか、僕は思ってるんです。
【3】に続きます
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