最近のトレーニング現場で感動した話【3】

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最近のトレーニング現場で感動した話【3】

前回の続きです。

でも本当にね、何も情報を言わんと手放す人って汚いと思います。
もう自分のとこからいなくなったらいい。あとは押し付けるみたいな感じですよね。

1人目が2人目に、2人目が3人目に、そして3人目が4人目に。悪循環ですよね。
で、そんな中やっと4人目の飼い主さんが思いとどまってくれたと。
だからもうそれ以上の飼い主さんは、その犬からしたら今後見つからへんかもしれないですよね。最終やったかもしれないとも思います。
もしこの飼い主さん達カップルが無理!ってなって5人目にいったとしても、その5人目は次は飼い主探そうっていうふうに思わないかもしれない。
万が一もしかしたら虐待するかもしれへんし、保険所につれていかれるかもしれへん。
それはどうなるかは分からないけども、この子にとっては僕からしたら本当に最高の飼い主さんが見つかったんじゃないかと思っています。

でも本当に自分達が選んで迎えた子が問題行動が酷いから、そこで専門家を呼んで頑張ろうって、そこまで行動に移すっていうのも、若ければなおさらなかなか出来ないことですよ。

まあこれも「いや、当たり前やん」って言う人もいてるかも分からないですけど、僕が今まで色々な数ある現場を見てきた中で、それだけ若い人だけで取り組んでいるところっていうのは、僕の中では結構ね稀なんですよ。
もちろん親御さんが居てて、子供さんも参加して頑張ってるっていうのは分かるけど、そうじゃなくて、20そこらの子が中心になって頑張っているわけですからね。
お父さん、お母さんはノータッチですよ。家族はノータッチ。
もう本当にその飼い主さんと彼氏が頑張ってやっているよということですよね。
そういうのはなかなかないよということで、僕の中では本当に感動したなという話でした。

皆さんもね、こんな風にもしかしたら今後保護犬を迎えることがあれば、こういう同じような立場になる可能性はもちろんあると思います。
その時に「噛むからもう無理」って。「次の人にも噛むことは言わんと、吠えるからとか引っ張るからと言う何かしらの理由付けて渡そう」って思うかもしれません。

でもね、そうなった時1度この話を思い出していただいて、1回近くの専門家を探してみようかな、とか、頑張ったらこの子を改善できるんじゃないかな、とかっていう考えになってくれたら本当に嬉しいなと思っております。
この先にもしかしたら飼い主がいてないかもしれへん。里親なる人おらんかもしれへん。
それやったら今ここで頑張ってみようっていう風に行動するっていうのは、0から1で、すごく大きいことやと僕は思います。

人間だって色々な間違いがあるわけです。
犬だって間違いがある。それが要は飼いきれない理由になることもある。
でも、そこでちゃんと専門家をね身近な地元とかでもいいから探してみて、やってもらえたらいいなと僕は思います。
その0から1というのすごく大きいことです。犬の命をつなぎとめる1になりますからね。
犬はもちろん人間がいないと生きていけないですからね。

こんな風に若い子も頑張っています。
今同じようにリハビリに取り組んでいらっしゃる方がいれば、自分以外にも一生懸命やってるところはあるんだっていう励みになればいいなと思っております。

というわけで、今回は感動した話をお話しさせていただきました。

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