物価高による影響で手放される犬達【2】
前回の続きです。
今回に関してはさっきも言った通り、全員煽りを受けているから、じゃあ今までみたいに手放される動物達と同じぐらいの里親さんの数がいてるかというと、ちょっと僕は厳しいんじゃないかなと思っています。
「飼ってあげたいけどこの先まだどうなるか分からんし、もうちょっと様子見ないと」って考える方も多いと思うんですよね。
景気悪い人と景気いい人とが分かれているならまだいいと思うんですよ。
だけど、今回に関したら全員が煽りを受けているわけですから、ある程度里親さんの数というのは決まってくるんじゃないかなと。
手放す人が多かった場合、結構溢れてしまうよねって。僕はそういう風に思っているわけなんですよね。
で、その状況になった時僕は懸念することがあって、逆に今から犬を迎えようとする人の中には、今動物の価格が上がってるわけですから、今やったらそういう犬たちを安くでというか、考え方によったらタダ同然で引き取れるんやという風に「チャンスやから今、飼おうや」みたいな、そんな人も出てくると思うんですよね。
純血種で若い1歳2歳の子たちがいてるなら、お金出して飼うよりいいやんって、そんな風に下心で飼う方もきっといらっしゃると思うんです。
その考え方を全否定するわけではないけれども、でも本当にしっかり考えてほしいんです。
例えば小型犬を1頭迎えた場合、毎月どのぐらいかかるのかというのを里親になりたいと思っている方にちょっとお話ししたい。
例えば、小型犬で1日約100gのドッグフードを食べるとするじゃないですか。
で、1kgが1500円とかその位やとすると、それが1ヶ月で3kg計算で4,500円ですよね。
そこに消費税のって約5,000円じゃないですか。
あ、じゃあ毎月5,000円で済むやんって思ってしまう方もいるかもしれんけれども、いやいや、ちょっと待ってって話ですよ。
予防薬も必要。フロントラインとフィラリアですね。
これは言うたら、毎月コンスタントに飲ませないといけないんですからね。
それで例えば3,000円かかりますよと。じゃあこれで8,000円じゃないですか。
で、例えばカットしないといけない犬種とか、爪を切ってもらわないといけない場合とか。
特に初めて犬を飼うなんていう方は最初は自分でできないですよね。
そしたらトリマーさんとか行くでしょう。それが6000〜7000円位やとしますよね。
そうしたら、それでもうこの時点で約1万5000円かかるんです。
保護犬であれば若い犬だけじゃなくて、シニアの犬もいる。
シニアの子はもちろん病気になるリスクも高い。
でも若くても元々先天的に病気を持っている子もいるし、飼ってからいつ病気になるかも分からないじゃないですか。
病気になって毎週通院してください、毎週5000円かかりますよとなったら2万円ですよね。
こんなふうに毎月乗っかってくるのが当たり前なんですよ。
【3】に続きます
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