呼び戻しの理論【1】

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呼び戻しの理論【1】

こんにちは、いぬプロの山本です!
少しでもこのいぬプロジェクトの活動を広げる為、Youtubeでの動画配信に加え、SNSでも皆さんに正しい情報を発信していこう!ということで、定期的に犬にまつわる様々なテーマについての記事を更新しております^^

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今日は呼び戻しの理論的なところをお伝えしようかなと思っております。

皆さんの愛犬は呼び戻し、教えていますか?
呼び戻しは教えておくべきコマンドであることには間違いないと思います。

ドッグランなどでも呼んだらすぐ来る子を見ると憧れちゃいますよね。
おそらく皆さんは、そんな風にどんな状況でも呼んだらすぐに来るっていうことを理想としていると思います。
確かに勿論それが一番いいんですけれども、実際にやっていこうと思ったら実はかなりしっかりと教えていかないとなかなか難しいというのが現実なんですよね。

うまくいっているところというのはすごく目立つじゃないですか。
だから「すごい!」「犬ってこんなことできるんや!」「じゃあうちの子も!」っていうふうにそのイメージを持って愛犬に求めてしまうんですけれども、なかなか同じようにならないんですよね。

もちろん中には教えやすい子っていうのがいてます。
教えやすい子とそうじゃない子っていうのは練習時間が同じで練習方法も同じだとしても結果は変わるんですよね。
何でかというと個々に性格が違うからなんです。

もともとコミュニケーション能力が高い犬っていうのは、飼い主さんに呼ばれた時の反応はすごく良くって、たとえばもし一回目で来なくても、もう一回ちょっと強めに名前を呼んだら来るくらいの平均値があるんですよね。
こういうのはもともと持ち合わせているもの+a練習でここまで出来るようになるんです。

で、その練習っていうのも正しい方法で回数を重ねていく必要があります。
真っ直ぐに純度を高く教えていくことが大事。不純物を入れないようにするということですね。

不純物を入れないってどういうことかというと、来なかった時に正しい対応を毎回徹底することです。
例えば100回犬が呼んでも来ないシチュエーションがあったとしても、100回同じように再度ちゃんとこちらに来るように飼い主さんがカバーしてプッシュする対応をしないといけないんですね。
でもやはり飼い主さん側もそこまで集中力が続かなくて持続力がなくサボっちゃったりすると、どんどん「まあいいか」ってなってしまいますし、ちょっとずつ周りの環境に流されてしまうこともあるでしょうね。
例えば「いいやんいいやん。まだ遊んでやるししゃあないよ」とかって犬友に言われたり、周りの雰囲気にのまれてしまったりってきっとあると思うんですよ。

でもこの「もういっか今回くらいは」っていう失敗を許してしまう行動が、かなりマイナスになることを覚えていてほしいんですよね。

 

正しい練習の経験値っていうのは、5回繰り返しても10回繰り返しても、たとえ100回繰り返したとしても、1つずつしかカウントされません。
でも「呼ばれたけど行かなくても大丈夫だった」とか、「追いかけてきたけど逃げ切れた」とか、「ドッグランなら行かなくても良かった」とか、そういうのを見抜かれた時っていうのは、実は10回の成功を帳消しするぐらいの意味になってしまうんですよね。
要は失敗した時にもうええわという風に諦めてしまうということが1回でもあったら成功の10回分に相当すると。
成功を10回したことを一回で打ち消してしまう帳消しにしてしまうぐらいの威力があるんだよということなんです。

一回の失敗だけでですよ。失敗と言うか、正しい対応をしなかった場合ですね。
それを犬はちゃんと記憶している。
要は犬は損得勘定で動きますから、「行かなくても良かった」っていう経験の方がやはり自分の中で大きく換算されるんですよ。
だから失敗した時が大事だということです。どう対応するかがね。

じゃあ元々性格的に持ち合わせているものが違うかったら、いかなる状況でも呼び戻しをさせることが出来ないのかというと、そうじゃないんですけれども、やはり飼い主さんの言うことを振り切ってでも自分のやりたいことを優先してしまうという我が強いというか、マイペースな性格な犬であれば、それを正しい方向に向けていくというのは、もともと素直に来る子よりかは確かに時間がかかるよ、ということですね。
飼い主さんの根気も必要になってきます。

【2】に続きます

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