愛犬の吠える問題【2】 〈改善の為の理論を説明します!〉

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

愛犬の吠える問題【2】
〈改善の為の理論を説明します!〉

前回の続きです。

では吠えることが条件反射なのであればどうアプローチしていくのかと言うと、条件反射に対しては条件反射で闘っていくしかないんです。
これがまず一つ覚えていただきたいお話です。
条件反射には条件反射でぶつけるということです。それしかないんですよね。

でもこういった吠え癖の問題改善の方法でよく見るのは、おやつを使う方法です。
吠える前に飼い主の方に注目させて、しっかり見たらおやつあげましょうっていう教え方もありますよね。
僕はそういう教え方をしたことがないですが、その条件反射で改善できるんだったらもちろんその方法でもいいと思います。
でも、その方法で改善するなら比較的問題が軽い方だとも思います。

ただしそういった軽い子の場合でも、最初はその条件反射におやつが勝っていたとしても、いずれかおやつもらえるということに対して慣れてきてしまいますから、やっぱり人と犬を見たら吠えたい!っていう条件反射がまた勝ってくる場合もあるよと。
そうしたら次の手立てとしたら、もっと刺激臭の強いおやつを出すくらいしか手がなくなるんですよね。
やっぱりおやつで対応すると、いざと言う時の方法が少ないんですよ。

なので、おやつの最初の1手くらいで治るのであればもちろんそれでもいいと思いますが、それでは治らない子に対してはさっき言った通り、条件反射には条件反射でぶつける方法しかないですよ、と言うことなんですね。
吠えている最中におやつを出したって見向きもしません。そんなどころじゃなく頭に血が上って、下手したらおやつを出した手が噛まれてしまいますよ、みたいな。
そういう子たちもたくさんいてるわけですからね。

じゃあ条件反射には条件反射でぶつけるって言うのはどう言うことなのか、と言う話をしていこうと思います。

まずこの吠える問題を改善するには、吠えた場面での対応というより、もっとその前に支度がいるんですね。そこに取り組むまでに準備段階が必要です。

まずね、散歩でノーリードってあり得ないじゃないですか。
必ずリードをつけた状態で散歩に行く。
そして人に吠え犬に吠えってやってるわけですよね。

で、その子は飼い主さんにリードを握られているにもかかわらず、好き放題できているというところがまず見直すべきポイントなんですね。

だってね、「すごい引っ張るんです。」「そして吠えるんです。」って。
そんな状態なのに、引っ張るのを直さず吠えるのを直そうとしても無理やと思いませんか?
犬が引っ張るっていうのは、引っ張れば自分の好きな方に進むことができるからですよね。
それに飼い主さんは引っ張られていくわけですから。
図式としたら、引っ張っていく犬に対して、ついて行く人間になりますよね。
そこで考えてほしいのは、自分についてくる人間にそもそも「吠えたらあかんで!」って言われたところで聞く耳を持つのか?というところです。

まず無理ですよね。
ただ、リードを持っているだけの人なんですから。犬からしたらね。

ってことは、そこの指導力というのが全くないっていうことをまず認めないといけないです。
確かに自分好き放題さしてるわ、と。
それでいきなりここで黙りなさいよ。静かにしなさいよ。って言ったってそれは無理よねって思ってほしいんですよね。

だから犬がリードを飼い主さんに持たれた時には、自分の自己主張を通すのではなくて、飼い主さんに合わせて動かないといけない。考えを譲らないといけない。
こんな風な素直な心を作ることが大切なんですね。

なので最初に練習しないといけないのは、吠えに対してのアプローチ云々ではなく、リード持った時のリーダーシップの割合ををいかにあげていくかになります。

【3】に続きます

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

SNS上では記事を分割して更新しておりますが、「いぬプロLINE公式アカウント」では毎週月曜日に記事の全文をLINEメッセージにて配信しております。

ぜひお友達登録よろしくお願い致しますm(_ _)m

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

関連記事一覧