野犬の里親になろうとお考えの方々へ【2】
前回の続きです。
だからまず言っておきたいのが、あんまりいないと思いますが、「初めて犬を飼います!」っていう方が野犬の里親になる。
これはね、本当に大変やから絶対に避けてほしいなと思います。
まだそこを選ぶべきじゃないです。
同じ保護犬でも、せめて元家庭犬の里親になるっていうのがいいと思います。
まあなかなかね、野犬の成犬っていうのは捕まらないと思うので、さほど多くはないと思います。ただ、野犬の子犬は結構多いです。
でもここで勘違いして欲しくないんですが、いくら子犬と言っても、家庭犬の子犬に比べると野犬の子犬はかなり警戒心は強いです。
それは何でかっていうと、野犬っていうのは常に危険に晒されている訳ですよね。
で、その中で親犬が凄く気を張って生きているっていうぐらい子犬だって分かります。
外敵に襲われないように、音に対して親犬が凄く過剰に反応するのは当たり前ですからね。
そういうのを見ているとね、一緒になって警戒していくのはもう当たり前のことなんですよ。警戒心が身につくのは当然ということです。
だから、子犬やから警戒心がないですよっていうことはありません。
もちろん個体差にもよりますが、どんな子でもある程度は備わってますよ。
で、プラス野犬っていうのはどういう犬の血が入ってるかは分からないですよね。
たくさんの血が混ざっている訳ですが、やはり野犬というのは警戒心が強い子達が生き残ってきてる訳ですから、その子犬というのはその血を引き継いでいる訳ですよ。
野犬の中でも子犬を産めるっていうのは野生の中で生き延びてきてるということですから。
やっぱり警戒心が少なかったりそういった能力が足りなければ、生きていけませんからね。
勿論、フィラリアとかマダニで亡くなってることももちろんあるでしょうけども、とにかく生き延びている訳ですよね。
だから、そういう子達の血を引き継ぐ子犬っていうのは、ある程度の警戒心が強くて当然やと思う。だって生き残ってきた子の子犬ですからね。
そういう風に思ってほしいんですよ。
だからあなどってはいけないよっていうことなんですよね。
そう考えると、「子犬やから初心者でも大丈夫ですよ」って、もしそんなことを言う人がいたら違うと思って下さいね。認識は。
サバイバルを生き残ってきた犬の子犬ですからね。
遺伝的に警戒心が強い、積極的、念入りっていうのはもう当たり前の話ですよ。
神経質であったりするのは当たり前。
だから生き残っていけるんですからね。
それだけね色濃く生き残ってる子達の子犬な訳ですから、そうするとやっぱり自己主張も強いし、警戒心を持たせる前に説いてあげる必要性があるんですよ。
だからこそ必ず野犬の子犬であっても、専門家を入れるべきですよ。
それで、ちゃんと誘導してもらって、うまくプランニングを立ててもらってっていうことをしていた方が僕は絶対にいいと思います。
【3】に続きます
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