2020年改正動物愛護法について思うこと【2】

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2020年改正動物愛護法について思うこと【2】

 

前回の続きです。

 

僕が約20年前海外で修行していた時、訪れていたハンガリーでは純血種同士でないと交配が認められてなかったんですね。
当時の話なので、今はもしかしたらミックス犬などはいるかもしれないですけども。
しかもその中でなおかつテストがあって、その一部、僕が見た中でお話をすると、ブリーディングをする場合、訓練所でテストを受けるんですね。

それはどんなテストかと言うと、犬を横に座らせた状態でずらっと犬と飼い主が並びます。
で、運動会とかで使うスタート切るときのピストルあるじゃないですか。それを鳴らすんですが、その時に犬が怖がったりとか、パニックなった子はブリーディング禁止っていう条件というのが含まれてたんですよね。

これをすることによってやはり性格的にパニックになりやすいとか、怖がりが重度でひどいなどが分かるわけです。
そうなってくるとやはりその子たちのブリーディングが認められてしまうと、どうしてもそれが子供に影響するであろうという事も加味してそのテストをするわけなんです。

基本的には攻撃性のある犬、極度の怖がり・パニック・神経質。こういう犬たちは交配基準を満たしていないということになります。
なので結果的に、市場に出るというか、ハンガリーでの流通経路で皆さんのところに迎えられる犬たちっていうのは気質的に比較的安定した犬が残るということなんですよね。

でも、どうですか、日本の場合は。
一般の人もブリーディングできますよね。
販売は出来ませんが、それくらいの規制しかないです。
認められてる業者に関しては、ブリーディングをして販売する上での規制はありませんから。
過去に遡ると、チワワとかダックスとかパピヨンとか、小型犬が流行った時代っていうのはこぞって自分とこの犬の子供を産ませる、素人同士でのブリーディングっていうのは頻繁に行われていました。

そういった知識の少ない素人同士のブリーディングや、悪質な繁殖業者が数を産ませてどんどん売ればOKという風に性格や遺伝疾患を度外視したブリーディングで流通した犬たちを含め、そういう血統が今でも日本にたくさん残ってるわけです。

今回小型犬を例にあげましたけど、大型犬も中型犬ももちろんあると思います。

 

 

【3】に続きます

 

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