子犬の教育はとても大切【3】

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子犬の教育はとても大切【3】

 

前回の続きです。

お勉強は家の中でやる練習と家の外でやる練習、2つありますね。

家の中はその子犬の性格を作り出す工場だと思ってください。

家の外に関しては社会学習ですね。

ワクチンを打って、狂犬病の予防注射を打って、外に出れる条件は整ったとします。

そして、外にどんどん出てドッグランでどんどん放しましょう?遊ばせましょう?

犬の社会学習とはこういう簡単なお話ではないと、1つ誤解しないようにお願いしたいのです。

社会化というのは、ただ単にたくさんの犬に会わせる、遊ばせるのが重要なのではなく、どういう犬とコミュニケーションをとるかということが重要です。

例えば子犬を連れてドッグランにいき、そこでよく知らない犬に脅される、まあ脅されるだけならいいんですよ。自分が悪いことをしたり、挨拶の仕方が無礼だったりして、先輩の教育を受ける、とかならいいんですよ。

要はそういうわけではない状況で、ほかの犬に噛まれるとか、理由もなく追いかけまわされる、とかそういった経験を積んでしまう可能性がドッグランでは普通にありますから。

そういうことを経験してしまうと、他犬とのコミュニケーションがとりたくなくなってしまうのは当たり前ですよね。

そういう経験をさせてしまうのも、それを防いであげるのも、飼い主さん次第ということになります。

理想をいえばいつも安定していて、上下関係も適度に教えてくれる、こういう対応がうまい子がいるんですが、こういう子が周りにいてると最初に会わせるお兄ちゃんお姉ちゃんとしてはすごくいいと思います。

そういう子たちとコミュニケーションをとって、挨拶をしっかり覚えていくわけですよね。

そしてその子の飼い主さんとも仲良くできる、これが正しい社会化といえるのではないでしょうか。

おうちの中に関しては、飼い主さんがしっかりと教育する。

性格を作る工場になるからこそ、家の中での教育はとても大事です。

しっかり人に体を預けることが出来る、人にコントロールされることに慣れている(心も体も)、体のケアのリハーサルができる、こういう風な練習がバランスよくできて、そしてその土台にしっかりと睡眠をとる・食事をとる・問題なく排泄が出来る。といった基礎が必要なんです。

今の日本の飼育環境の場合では、初めからおうちの中でフリーで好き勝手にさせることはしないほうが、教育的には向いていると思っています。

 

【4】に続きます。

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