問題を抱える犬にとっての本当の「かわいそう」とは?【3】
前回の続きです。
でも動物と人間なんで、言い聞かせることが出来ないですよね。
生きていく為に必要な練習なんだ、ということは犬に説明する事は出来ませんしね。
だから行動で伝えていくわけじゃないですか。
例えば暴れてる犬や怒ってる犬に、なだめてなだめて話しかけて運よくその場を収められたとしても、また同じ状況になるとまた同じことになります。
だから時にはこっちも叱らないといけない事はあります。
その克服するためにやってることも時にはかわいそうに見えることはあると思います。
でもそういう風に我慢しなければいけない事もしっかり伝えることで、出来ることが増えていくんです。
なので、そこで必死で頑張っている犬と飼い主さんに浴びせられる「かわいそう」っていう言葉は、いかに改善までの足を引っ張ってしまっているかというのを分かってほしいなとは思いますね。
僕だってリハビリ中には、かわいそうやなって、今苦しいやろうなって感じますよ。今はそういう時期やな、頑張れ頑張れ!って思ってやってるんです。
でも僕はそれを乗り越えられるという事、乗り越えた先に今よりも楽になれるというのを分かってやってる訳ですよね。
そのビジョンが見えてるからこそブレずに出来るのであって、逆に言うとこのビジョンが見えてなかったらかわいそうって思う訳ですよね。
トレーニングに参加されていない方は、そこのビジョンが明確に見えないのは当たり前だと思います。
でも、例えかわいそうやって思ったとしても、半年間目をつぶってあげて欲しいんです。半年目をつぶって、その時に出来ることが増えていたら、なるほどなそう言うことやったんやなって理解してもらえると思います。
【4】に続きます
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