【質問に返答!】吠えて噛み付く怖がりのマルチーズ(1歳4ヶ月♂)
「訓練所に預けたけど改善されません。もう無理ですか?」❷
前回の続きです。
そしたら練習方法の話をしていきますが、まず物を加えたら唸って離さないというところに関してですが、これはその咥えてるものには絶対触らないこと。直接手で触れないようにして下さい。
そうするとどうやって取るのかというと、リードのみを使います。
例えば自分の手首をしっかりと握った時、ずっと握り続けてきたら痺れてきてグーパーグーパーするのがしんどくなりますよね?血が止まってきて。
それと同じような感じのイメージで、リードを一定に上に上げる。
前足がちょっと上がる程度です。空中で固定しておく感じですね。
そうすると地面に前足がつかないから少しぶら下がる感じになりますよね。
で、その状態でウーっとうなっていると、余計ちゃんと息ができへんになってきます。
そうすると自分からパッと咥えてるものを離すんですね。
で、その時にまだリードは緩めずに、火バサミでもなんでもいいですから、道具を使ってその物を取ります。
引っ張り合いには絶対ならないように。
顎の力が緩まってきて、自分が離した瞬間に火バサミを使って物をとるだけ。
離させ方はそんな感じです。
で、これを練習メニューにするとしたら、例えばひも付きのボールであったりとか、タオルや靴下など日常で遊びやすいというか、自分のものにしやすいやつ。
それらを何個か置いておいて、犬にリードをつけて持った状態でわざと咥えさせる。
そうしたらさっき説明した通り、また前足が浮くくらいの位置でリードをあげておく。
この時「座れ」のコマンドも同時に入れておくといいです。
そして苦しくなって離したら火バサミで取って、また置く。
で、また持ってこいって咥えさせて同じ手順で口から離させてとる。
これを繰り返します。
あとは物を取った時、そこでまたすぐに「はい。どうぞまた遊ぶよ」という風にして、すぐに取り上げられるわけじゃないんだというのも理解させていければいいんですね。
そしてだんだん慣れてきたら、物を取るのを火ハサミからどんどん手に変えていくんです。
この練習を繰り返すことによって、何かを咥えた時に「座れ」と言ってリードを上に張られたら、口からパッと離すという動機付けをしていく話ですよね。
補足として、ここで物を離してもご褒美にオヤツをあげないことも覚えていて下さい。
あくまでも物を離したから対価をもらえるわけじゃない。離せということを言ってるだけなので離したから何かあげましょうという頭にはしないようにして下さいね。
そしてその他の練習ですね。
まず一番大事なポイントは、勝ち気になっているとこの鼻をへし折る必要があるかなと思います。
それと同時に飼い主さんの恐怖心も取らないといけないところもあります。
ということは、まずは最低限飼い主さんがその子の身の回りのお世話を、噛まれる不安がなく全てできるようにしないといけないわけです。
例えば書き出すと、散歩、ご飯、クレートサークルからの出入りですよね。
足拭きは今放っておいてください。噛むんやったら今はしなくていいです。
まずは今言ったこの3つ。散歩とご飯と出入りがまずできたらいいわけじゃないですか。
そこは確保しつつ、噛まれる不安なくこれからお世話やトレーニングをするにあたって、必ず口輪をつける練習は必要になりますね。
最低限のお世話をしながら噛まれないようにして、それとは別に口輪を付ける練習をする。
そして口輪をつける練習を進めて問題なく付けれるようになれば、口輪を付けた状態で、体の隅々まで触ったり、体のケアの練習をしていきます。
そこで怒ったら怒ったでリードコントロールでしっかりその怒りを抑えていく。
自分の態度や振る舞い、リードコントロールでしっかり抑える術を学んでもらう。
で、徐々に体のガードを下げながら体全体をとにかく触っても怒らんようにするんです。
「普段は触っても怒らないんです」ということを言われる飼い主さんも多いんですが、犬が自分が触ってほしい時に触れるのは、本当に触れるとは言わないんですよね。
体を触ってほしくない時に触れるのが、本当に触れるということだと思ってくださいね。
【3】に続きます
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
#いぬプロ #inupro #犬のしつけ #犬の問題行動 #犬の悩み #犬の豆知識#ドッグトレーナー #ドッグトレーニング #犬のトレーニング #犬の訓練#しつけ相談 #しつけトレーニング #犬のしつけ方 #子犬のしつけ