しつけやリハビリ卒業後の注意点【2】
前回の続きです。
そんな風に進めていくと、次はリハビリのゴールが見えてきて、じゃあここでゴールねってなった時点で次は僕が月に2回いってるところを月に1回に減らします。
月に1回でもちゃんと今の状態をキープできるかを観察する期間という事です。
これえらいもんでね、月2回僕の顔見るのと、月に1回顔見るのとではちょっと調子の乗り方が変わったりする場合もあるんですよ。
トレーニングも終盤になると、僕が自分の手で直接その犬に何かをするっていうのはかなり減るんですけど、僕が家に来るという事だけで気が引き締まうということももちろんあるんですよね。抑止力になるというかね。
そういう部分も考慮して、急に終わるんではなくてトレーニングが月1回になっても飼い主さんと犬の関係、そして学んでいったところリハビリしていったところ全てに関してキープ出来るかっていうのを確認するんです。
要は自転車の補助輪を半分取るというイメージですね。
そして訪問が月1回になってもキープできてたらじゃあ次は訪問が0になる訳ですよ。それが補助輪を取る瞬間ですよね。
それでもちゃんと保てるっていうことが大事なんですよ。
だから最初はですね、自転車に補助輪をつけて一生懸命漕いで、まずはペダルをこげるように、そして前に進めるように頑張る。
そしてそこから少しずつ障害を越していけるように取り組んでいき、それが改善してきたら、次は補助輪の片方をとり、そしてもう片方も取り、自力で自転車を漕いでずっと止まらず進めるようにするということがトレーニング・リハビリの本当のゴールなんですよね。
あとはみなさんに1つお伝えしておきたいことがあるんですが、このゴールに辿り着いた瞬間、もう今ままでのこと全部やらんでいいって思われる方もいらっしゃるんですけど、それは誤解なんですよね。
こんな風に良くない関係からやっと良い関係になって来た時に、なんでその良い関係を保ててるかっていうのは、やはり悪い方向に癖がつかないように練習を続けるからなんですね。
飼い主さんが日々練習をして予防を続けるからこそ保てる訳なんで、ゴールになった瞬間に全部やめても大丈夫っていう考え方は本当に怖いですからね。
機械みたいに1回修理したら当分その状態を保てるっていうことはないんですよ。生き物ですから。日々何かを感じて吸収して、飼い主さんと犬とが密接につながり合って生きていく訳ですからね。
前と違って習慣としてルールがあるから大きくぶれなかったり、例えぶれ出したとしても過去を遡って「あ、こういう行動が出た時は私らの気の緩みがある時や」「引き締めよう」と気付くことができるんです。
これも今まで練習して練習して、引き締めた時のことを飼い主さんはしっかり覚えてるから出来ることなんです。
【3】に続きます
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