【質問に返答】撫でていると突然噛み付くトイプードル(１歳7ヶ月♂)「これは突発性激怒症候群でしょうか？」❷

【質問に返答】撫でていると突然噛み付くトイプードル(１歳7ヶ月♂)
「これは突発性激怒症候群でしょうか？」❷

前回の続きです。

で、これね皆さん結構誤解されている方が多いんので話しておきたいんですけど、例えば飼い主さんに「犬の目やに取れますか?」とか「顔拭けますか? 足ふけますか?」とかっていう質問をしたときに、「出来ます」というふうにおっしゃる方は多いんですね。

でもこの質問に「いつでも」をプラスするとどうでしょうか。
いつもの流れがあって、小さい時から散歩帰ってきたら足を拭くことをやってるから、出来るって思ってるんですけれども、じゃあ散歩の後じゃなくて飼い主さんのタイミングで「いつでも」足を拭こうと思ってふけますか? という質問に変えると、いや、ちょっとそれはできないかも知れませんという風になる方も多いです。
目やに取れますって言うても、じゃあこっちのタイミングで「いつでも」取れますか?って聞いたら、いや、それはちょっとできないですとかね。
じゃあどういう時にとっているんですかって聞いたら、例えば触って~ってよってきた時に触っている最中にティッシュでパパッとやって取ってますみたいな感じなんですよね。

こういう場合、要はこっちのタイミングじゃなくて、犬のタイミングを見て見計らってやっているだけですから、これは「出来ます」というふうに思うのは間違いで、条件付きで取れますよ、流れ的に足拭けますよ、というだけなんですよね。

だから質問者さんも、例えばこの子が普段から嫌がることをルーティーンやったらできるけど、そうじゃないタイミングでこちらのタイミングでやろうとすると怒りますとか、そういう一面が多々みられるのであったら、これも突発性激怒症候群とかではなくて、単純に好き嫌いが激しい可能性が高いということですよね。

で、激怒症でなく、ワガママだったり関係性が良くない場合で噛むっていうのは、そこだけを治そうとしてもちょっと治らないんですよ。
これは結局、基礎訓練を積み重ねて関係性を見直すことからしないとダメですからね。

トレーニングで大事なのは、全てこっちのタイミングで仕掛けてできるかどうかです。
だから例えば普通にしていたらお尻とか背中触れるんです。でも薬を塗ろうとする時に触ろうとすると怒ります。これって条件付きですよね。
だからここを何を手に持っていたとしてもできますよというところに持っていかないといけないわけですよね。
好きなことは率先してくるやるけども、嫌いなことになったら「ヴー」みたいな感じじゃなくてね。

【３】に続きます

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