本気噛みをする犬に絶対にしてはいけないアプローチ方法【2】
前回の続きです。
飼い主さんが噛まれずにリハビリをするっていうのは、もちろん犬のリハビリの為でもありますが、飼い主さんのリハビリの為でもあるんですよ。
その子に対しての恐怖心を克服していく心のリハビリですね。
恐怖心というのはちょっとやそっとじゃ取り除けませんから。
それを取り除くにはたくさん時間をかけて打ち合わせしていかないといけないんです。
その為には口輪をつけて、要は相手の武器をしまいこませることは、安心材料として絶対に必要です。
じゃあ武器をしまいこませて何をするのかと言うと「対話」なんです。
これがトレーニング、リハビリの「打ち合わせ」になるところですね。
その犬に対して「こう言う風にやっていくよ」って、「痛いことじゃないよ怖いことじゃないよ」ってね。「だから怒るとこでもないでしょ」と。
こういった打ち合わせを、たくさん数をこなしていって、色々できるようになっていく訳ですよ。
で、最終は口輪を外してもいいところと、あかんところを分けていきます。
いい意味で信用したらあかんところ、そしてここは信用してもいいかなって言うとこを慎重に分ける訳ですよ。
こういった風にリハビリを進めていきます。
あとは犬の方も噛んでしまうと、もっと自信をつけていったりとか、相手をやっつけてやったみたいな風に脳に記憶されます。
で、その場面をまた思い出してその場面でまた噛んでしまいますから。悪循環ですよね。
だから絶対に、一か八かで噛まれるかもしれない様な方法は正しい方法ではないんです。これは断言します。
その飼い主さんができる方法が正しい方法なんです。
自分しかできない方法を人に習得せえって絶対無理ですから。
もっともっと安全で安心で怪我のない、飼い主さんとそのご家族がちょっと勇気を出せたら頑張れる、というぐらいの方法をきちんと確立して指導していかないと、改善は難しいと思っています。
ご家族が噛まれない様にするのは大前提です。
ちゃんと口輪をつけてたくさん時間をかけて練習する。
そうすることで飼い主さんの方も徐々に徐々に安心感が出て、リハビリがうまくいくんです。
【3】に続きます
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