触られるのが苦手な犬とうまくコミュニケーションを取るには❷
【共通の趣味を持つのがオススメ】
前回の続きです。
じゃあ一体軽いコミュニケーションって何なのかというと、僕は初めは「一緒の目的を持つ」ということからすると良いと思います。
分かりやすい目的を提示して、その目的に沿って一緒に動いていく。
触るとかじゃなくて、「散歩に行く」とかそれくらいのことなんですね。
散歩っていうのは目的は明確ですよね。
飼い主さんにリードをつけてもらって一緒に歩いて家に帰ってくる。
触られるというコミュニケーションが一切ない状態で散歩を楽しむだけの話やから、犬からしたらそれ以外の不純物がないので、外に散歩に行くということはすごく軽いというか、そういう犬にとってはハードルが低くて最初に取りやすいコミュニケーションだと僕は思います。
でも軽いから大事じゃないわけじゃないんです。
軽いんですけど、散歩は飼い主との共通の繋がりを持つわけですから、触られるのが苦手な子にとっては、ものすごく大事なコミュニケーションになります。
こういった同じ目的を持って動くっていうのは、人間同士でいうと共通の趣味があるっていう感じだと思ってもらえれば分かりやすいかなと思います。
「初めまして」という状況でも、例えばちょっと話をして、私は食べ歩きが好きなんですとか映画が好きなんですって、そこで趣味があえば結構そこから盛り上がるじゃないですか。
犬ともそうなんですよね。「共通の」っていうことがすごく大事なんですよね。
「一緒に歩く」という共通の目的を持つ散歩も、愛犬と同じ趣味を持つことになります。
ボール遊びが好きな犬であれば、おもちゃを持って行って公園で投げてあげて走らせてあげるのも、これも共通の趣味の1つになりますよね。
公園でキャッチボールをするというイメージですね。
でもまずは軽く散歩から始めて、その後散歩が習慣化してきたなら、例えば散歩の途中の公園の中でちょっと軽く触ってみるとかを入れてみる。
でもしつこく触らないですよ、本当にちょっとだけ。よしよしだけで終わる。
そんな風にすごいあっさりでいいから、共通の趣味(散歩)の中に別のことをちょっと入れていって、コミュニケーションの幅を作っていくのがおすすめです。
例えばロングリードをつけて離して呼んで反応をみるとかね。
それでちょっとこっちに来るのが増えてきたなとか、だんだん呼んだ時の反応が増してきたなとか、こういうことで距離を縮めていけるんですよね。
そんな風に軽いコミュニケーションをちょっとずつ取っていって、それをどんどん重ねていって、信頼が深くなってきて、「次はちょっと甘えてみようかな」とか、「ちょっと信頼してみようかな」とか、「実は触られるって気持ちいいな」とか犬自信がそんな風に思えるようになってきて、しっかり体を触らしてくれるようになるとか、向こうから甘えるようになってから初めて重いコミュニケーションを取れるようになるわけですね。
【3】に続きます
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