【若者を応援!】新米ドッグトレーナーさんに向けて【2】

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【若者を応援!】新米ドッグトレーナーさんに向けて【2】

 

前回の続きです。

でも僕はそういう「話す」という面では、当時の年齢にしてはまだ身につけてた方なんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
それはなぜかというと、鍛えられる場面が今までの人生の中で多かったからかなあと。

例えば学生の時なんかは、今の時代はこんなことってないでしょうけど、先輩に「ナンパしてこいよ」みたいなことを言われるのって、結構あったんですよ。
道頓堀のひっかけ橋とかですよね。そこで結構声かけたりさせられてました(笑)
だから声をかけるっていうこと自体の、怖さというか抵抗っていうのはかなり低い方かなと思います。

そして10代の終わりから20代前半というのはずっと奈良公園で人力車引っ張っていたので、ここでも鍛えられましたね。
やはりこういう仕事は客引きっていうのが重要ですからね。
東大寺に向かっていくお客さんに客引きをしていくわけですけれども、ここを超えたら声をかけたらあかんというラインがあるんですよ。
だからそこまでで勝負決めないといけないんですよね。

そうなるとやはり最初の何秒という掴みがものすごく大事で、そこをすごく意識するし、僕はそんなすごい成績を上げたわけでもないけれども、やはりそういうところで知らない人に声をかけるとか、トーク力っていうのは僕は全部現場だけで学んできていたなあと思います。

あとは17歳からハンドボールで海外に単身で飛び込んで、一人で知らない土地にいって言葉も通じない中でハンドボールもやってましたし、その後にスウェーデンに行ったり、そして後々犬の修行としてハンガリーで師匠に世話になったりとかする中で、やっぱりコミュニケーション能力っていうのはかなり培われていったわけですよね。

で、ハンガリーで師匠のもとで世話になって帰ってきて、自分でトレーニングをやり始めた時も、やっぱりこの今までの経験の感覚でやっているから、どっちかっていうと理論っていうのを考えてやってないわけですよ。
自然にやっていたというか。無意識で必死でやってましたからね。

でもその無意識でやってた部分っていうのを、今までの歴代のうちのスタッフとか、うちでやってるトレーナースクールで生徒さんに教えていったりとか、もちろんお客さんにも伝えていったりとかという中で、やはり人に教えるための授業をするとなると、僕もすごく無意識でやっていることを意識的に思い出すようになりますよね。
それを要は落とし込んで伝えていく中で、理論というのは後から出てきたんですよ。
どっちかというと僕はそうなんですね。

だっていくら机の上で勉強してても、実際に現場に立つと全然別世界。
見え方が全然違うわけでしょう。
理論っていうので最初からいっちゃうと、結局はその理論から外れた場合、どうなんの?って。自分を見失ってしまうと思うんですよね。

だから僕はどっちかっていったら今は理論でも説明できるけれども、現場にたったら感覚でしか喋ってないですね。
勿論理論だって習っていた方がいいというのは確かですけどね。
けれどもやっぱり自分の体験談。経験っていうのは絶対必要です。
例えばトレーナーとしてやり始めた体験談とか、自分の犬で学んできたこととか、それが先輩の犬でもいいし、そういうふうな熱く語ることっていっぱいあるやんか。

でも最初は0で当然なんやから、経験を積んでいく最中に挫折せんと、どんどんどんどん経験していってほしいなと僕は思ってます。

【3】に続きます

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