マインドってなんやねん【2】
前回の続きです。
じゃあそこで、その何かの本能が強いことを飼い主さんが危惧して、色々な方法で手を施そうとしたことが逆にその本能を強くさせてしまった。本当は止めたかったのに、方法論や選択ミス、マインドもそうですが、そういうのが積もり積もって余計エスカレートするパターンももちろんあります。
元々の犬の本能があって、それに対しての飼い主さんの対応が悪かった結果、1個が突出してえらい問題になってしまった。
それは「元々持ってる本能」「すり込まれた本能(飼い主さんの対応も含む)」これらがこじれた結果です。
ではこのこじれた問題を治すにあたって、簡単に治ると思いますか?
小手先だけの方法で果たして太刀打ちできるでしょうか。
方法論で行う小手先のトレーニングは臭いものにフタをしてしまうだけのことが多いです。
時には効き目があることもあるかもしれませんが、それは運が良かっただけで100%確実なものではないんですよね。
なのでそんな方法論で改善できると思わずに、問題を直すということは、「教育・リハビリ」なんだという認識や、改善には相当な時間がかかるということ。
それはさっきお話ししたような、こじれた理由があって相当な時間がかかるというところを深く理解して欲しいんです。
このところがまず問題を抱える飼い主さんに変えていただきたい・考え直して頂きたいマインドの1つになります。
なぜ犬の問題を直すのに飼い主のマインドを変える必要があるのか?
それは犬に教育・リハビリをする時、毎日学校に行って黒板に向かって授業する訳じゃないですよね。
と言うことは、教えるのは飼い主さんです。
飼い主さんが変わらなければ犬も変わりません。
なのでまずはしっかり根本から飼い主さんのマインドを変える事が絶対条件なんです。
そして問題の早期予防としては、自分の犬がどの部分で本能が強く出ているかっていうのは、早いうちに見抜かないといけないです。
「見抜くなんて無理!」と思われる方が多いと思うので、だからこそちょっと違うなって思った瞬間に専門家を入れるべきなんですよ。
ここが大事なとこなんです。
問題がエスカレートして、誰も手が付けられなくなった状態になってしまったら、どんどんと対応できるトレーナー・訓練士さんが減ってしまうんです。できる人は限られてきます。
問題が悪化すれば悪化するほど、それを改善しようとする人は少なくなっていきますからね。
指導者もピンキリですから。
だからそういう面でも早めに見てもらうことは大事なんです。
【3】に続きます
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