【柄のいい多頭飼いの群れ】と【柄の悪い多頭飼いの群れ】 何が違うの?【3】

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【柄のいい多頭飼いの群れ】と【柄の悪い多頭飼いの群れ】
何が違うの?【3】

 

前回の続きです。

じゃあこういう子達はどうして直していけばいいかっていうところなんですけれども、さっき言ったみたいに先頭きってすぐに吠えてしまう子。
その群れの中ではいち早く良くない行動をする子ですね。
その子が群れを引っ張っていって柄の悪い群れを完成させるわけですから、そこを押し込んでいかないとだめですから、その子に対してまず教育をしていかないといけないということになります。

真似して吠えているだけの子に関しては今は置いておいていいんですよ。
でもその代わり、その先陣の子がおれへんなったら「次俺、その役やりたい!」って言って出てくるぽっと出の子もいてるから、そこは注意して見とかなあかんけど、とりあえずまず大事なのはその先陣を切ってる子をちゃんと教育をしていくことです。

で、その子が教育されているのを他の犬達が見るわけですよね。
例えば叱られているところを目の当たりにすると、「なんか怒られてるし真似すんのはちょっとやめとこ」とか「お母さん怒っているしやめておこう」みたいな感じで、群れの中の1頭を教育していくことによって、言い方は悪いですが見せしめにはもちろんなりますよね。
そうすると、そこの部分がまず押さえられます。

でも、それが1頭でも吠えまくる、周りに味方がいようがいまいが関係あれへん、俺は無敵や!みたいな感じで、1頭で居ても4、5頭でおっても全く変わらず、吠える子。
こういう子が結構どぎついんですよ。
どぎついと言うか、その行動に強い意志を持っているわけですよね。
だからこういう子も先に直していかないといけない。
でもそういう子達を押さえていくと、比較的他は右にならえなってくるわけですよね。

こんな風にその群れの中で、どういうバランスでどこから直したらいいかとか、どの子からやっていったらいいかというのを見極めてやっていく必要があるよということなんですね。

テリトリーは犬にとっては絶対あるものなんですけど、ただそれがあったとしても強く持ち過ぎるとしんどくなる。
犬の方も肩に力が入って、出かけても家の中でも、常に周りを監視しとかなあかんという風に気を使うわけですよ。
これって本当にしんどいと思いませんか?
だからそういう面でも、あまりにも強いテリトリーは下げてあげた方が本人のために楽なんじゃないかと僕は思います。

ただ、犬がテリトリーに持つことは本能的に当たり前やし、悪いことではないと思ってます。
だから犬のテリトリー意識を0にしましょうという考えではなくて、そのテリトリーがあることによって、飼い主を傷つけるとか人を傷つけるとか、来客者を傷つけるとか、散歩中に誰かを傷つけるとかこういうことになってきたり、本人がずっと緊張している状態ならばそこは下げていかないといけないですよってことです。

多頭飼いで悩んでらっしゃる方は、たくさんいらっしゃると思います。
ぜひ今回の話を参考にしていただけたらいいなと思います。

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最後までお読み頂きありがとうございました。
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