スプリンガーレイジシンドローム(突発性激怒症候群)について【2】

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スプリンガーレイジシンドローム(突発性激怒症候群)について【2】

前回の続きです。

突発性激怒症候群になる可能性が比較的高い犬種としては、イングリッシュスプリンガースパニエルやテリア種、レトリバー系ですね。
僕の感覚では、アメリカンコッカースパニエルも多いように思います。

よく柴犬も噛む子が多いといいますが、突発性激怒症候群とは違って、どちらかというとさっきお話したような環境や優位性が原因の方が多いですね。

実際に僕が見てきた犬の中で、突発性激怒症候群だと思う子はいます。
いるのはいるんですが、最初に言ったようにテリトリーであったり、物を取られるからとか、優位性が強かったり、そういうことが原因で噛むっていう子の方が断然多くて、「そう言われました」って言って依頼がきた方の場合でも、突発性激怒症候群ではないよという子の方が多いんですよね。
急に噛むから、病院で言われたからといってみんなが当てはまるわけではないんですよね。
ランダムで噛む子もいますからね。
わがままで今何かをされる気分ではないから噛みに来る場合もある。
この違いは僕らは見たらわかります。

この辺りをふまえて、必ず激怒症だと決めつけてしまうのではなく、犬との関係性や環境、今までの教育の中での可能性もあると理解してもらえたらいいなと思います。

じゃあではどうやって突発性激怒症候群と診断するのかというと、大きい病院でMRIとかCTで調べてもらうのが一番だと思います。
そしてもしそこで本当に激怒症と診断された場合、どうやって治療していくのかというと、これは抗てんかん薬の投薬になるんですよね。
てんかんを抑える薬で、要は脳を落ち着かせるという事です。
これしか今は方法がないという事で、その薬を与え続けないといけないんです。

激怒症によって噛んでしまう子の場合、ロシアンルーレットみたいにいつ来るかが本当にわからないんですよね。
でも薬を飲ませる続けるのは嫌だという方には、僕は室内で係留するのも一つだと思っています。
散歩中ならリードをつけているので、いざという時に対応できますけど、家の中で過ごしている時って無防備ですよね。
だからもし本当に薬を飲ませたくないのであれば、家の中でもリードで係留しておくことで防げる事故は多いと思います。

【3】に続きます

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