フレンチブルドッグについて〈迎える前に知っておいてほしい注意点【2】〉

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フレンチブルドッグについて
迎える前に知っておいてほしい注意点【2】

 

前回の続きです。

さっき言ったみたいに性格は明るいし、愛嬌もあるし、コミュニケーションもとれる。
ただたまにすごくね、執着心が強いフレンチブルドッグも中にはいてます。
なのでそれが人に向いてしまうと、過去のお客さんでも30針ぐらい噛まれて縫ったていた方がいらっしゃるんですよね。
それもその子は体重でいうと8〜9kgぐらいの子だったと思うんですけど、そのぐらいのサイズでそのぐらいの噛み方ですから、フレンチブルドッグというのは、やはりそのぐらいのケガをするほどの力があるということは覚えておいてほしいなと思います。

その執着っていうのは、人に執着する場合もあれば、犬に執着してしまう場合もあります。
例えば「あいつは嫌い!」ってフレンチブルが思った時、あいつはもうやっつけてやる!としつこく追い回したり、悪い方向に執着してしまうこともあるんですよね。
あとはオヤツとか、おもちゃとかこういうところの部分でも執着があったらそれを取られるの嫌だ!とか、そこから揉めごとになってしまうこともありますんで、そういう執着心がちょっと出ているなという風に感じたり、守りに入る傾向があるなっていう場合はちょっと注意してほしいなと思っております。

そしてここからの話が一番みなさんに伝えたいことなんですけど、それはカラー(毛色)の問題なんですよね。

フレンチブルドッグっていうのは基本的に、色の濃い犬を掛け合わせるっていうのが基本なんですよ。
色の濃いっていうのはブリンドルというカラーなんですけど、このカラーの犬と他のカラーの犬を交配させるのが基本なんです。
けれどもこのブリンドルを入れずに、例えばクリームとクリームを掛け合わせするとか、パイド同士で掛け合わせるとか、そうすると人気のカラーを産ませやすくはなりますが、このような交配を何度も繰り返してしまうと、内臓疾患を持っている子が生まれたり、突然死するような子が生まれてしまったりということが普通にありえるんですよね。

で、気をつけないといけないことっていうのは他にもあって、これはフランスでの取材でフレンチブルドッグのブリーダーさんに言われたんですけど、ブルーフォーンっていう灰色っぽいというか青色っぽいというか、そういう毛色のフレンチブルドッグがフランスでも流行り出しているみたいなんです。
イメージで言うとワイマラナーの毛色っていうと近いかもしれません。
でもこのようなカラーの子を見つけても絶対手を出さないでくださいということを日本の人にも伝えてほしいという風に強く言われました。

今確かに日本でも流行ってきてるんですよね。
この毛色の子は色素が薄くてものすごく珍しいので、非常に高価で売買されています。
けれども本当みなさん絶対手を出さないようにしてくださいね!

これはジャパンケンネルクラブでも認められていませんし、フランスのケンネルクラブでもこのカラーは認められていないはずなんですよね。
要は内臓疾患があったり突然死があったり、本当にこういう子に手を出してしまうと、その可能性そのリスクがありますよということです。

無理やりそのカラーを作り出してるわけですから、どこかで必ず歪みが来るんです。それは中身なんですよ。
要は毛は綺麗かもしれへんけれども中身は非常にリスクがある。
病気のリスク。突然死のリスク。遺伝子的なリスクというのが伴っていので、絶対にペットショップとかブリーダーさんのところでもし売られていたとしても、絶対手を出さないようにしていただきたいという風に思っています。
買っちゃいけないんです。
買う人がいてるから、だからこそ作るんですよ。

安易に買ってしまえば買ってしまうほど、どんどんどんどん犬の工場のようなところで作り出されるっていうことは肝に銘じて欲しいんです。
どんどんどんどん体の弱い子、短命な子達が生まれてくるわけですよ。
だから皆さん手を出さないでほしい、ということです。
非常によくないので皆さん知識として覚えておいてほしいなというふうに思います。

【3】に続きます

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