プロが考えるプランニング【2】

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プロが考えるプランニング【2】

 

前回の続きです。

けれど、もう既にめっちゃ大困まりして手がつけられへん状態、むちゃくちゃになっているみたいな状況で依頼が来た場合。
その状況だったらどんなゲーム開始のスタートなのかというと、飼い主さんの駒が圧倒的に少ない。要は犬の方に取られている状態ですよ。
そして、ゲームもかなり進行してて、もう逆大手ぐらいなところから「はい!スタート」なんですよね。

そうしたらどうですか。
駒が少ないから、こっち側は時間を無駄にできないわけですよね。
そうすると急激に飼い主さんにスキルを付けてもらわなあかんけど、そんな風にいかないよね。飼い主さんの今までのマインド、考え方があるわけですし。

さらに犬の方も今までの経験から飼い主さんがどう出るかというのはわかってます。
分かってるから飼い主さんの駒をいっぱい取れているわけですよ。
それが自信につながってる。「こいつの駒は簡単に取れる」という風に犬側は考えているわけですよね。
今まで人とやりとりをして取引をして犬の方が勝っていっているわけですから、やはり一筋縄ではいかない状態です。

で、さらに飼い主さん側というのは今までやり込まれているから自信ないんです。
「どうせやっても負けるから」みたいに思うし、怖いわけですよ。
その駒を出した瞬間にすぐに取られるからね。
だからなかなか駒を出せないんですよね。
なのでいきなり、こうしてください、ああしてください、行動力を示してくださいなんて言っても難しい。
行動力を示すというのは、要は駒をばっと出すということです。
この行動力を示されへんのですよ。最初はね。

今、将棋でいうと藤井さんいてるじゃないですか。
素人の人が藤井さんに今まで散々ボコボコされてきた状態のようなもんですから(笑)

僕はこんな風にもう普通やったら負けるやんていう負け戦から、どう勝ちにいくかというところをたくさんやってます(笑)
もう僕は負け戦からひっくり返すプロだと思うんですよね。

じゃあここから勝ち戦にする為には僕はどうするのかというと、ここはもう普通の将棋とかチェスとはちょっと違うんですけども、ここで1個だけ。1個だけですよ?
一つ強い駒を僕は投入させるんですよね。
その自分の駒を使って飼い主さんの代理として、要は攻め込まれてるところ、もうどうしようもできへんところをセーフティーのところまで下げるんですよ。
環境を整えたり手を加えて、ぐっと抑えてちょっと下がらすっていう感じなんですよね。

そうすると、飼い主さんがちょっと余裕ができるわけですよ。
その状態からじゃあ急ピッチでこんな風にやっていきましょうという風に、飼い主さんには僕のマインド・考え方を伝えていくと。
今までは自分の考え方、要はその戦略で負けてきたわけじゃないですか。
だからそれを全部変えてもらわないとあかんねんけども、まあそんな簡単には変えれません。
怖さもあるし、トレーニングを始めて間もなければ疑心暗鬼も勿論あるしね。
もちろん人それぞれやっぱり怖いと思う度合いも違うし、だからそこをケアしつつ進めていかないといけないわけですよね。

【3】に続きます

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