プロが考えるプランニング【3】

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プロが考えるプランニング【3】

前回の続きです。

飼い主さんのメンタルをケアしながら進める、飼い主さんのおしりをちょっとずつ叩きながら、次は飼い主さんが犬の駒を取るんです。
そうすると飼い主さんは「取れた!!」って、「初めて取れた!」っていうふうな自信につながるわけですよね。

そうすると、犬の方は絶対「うわ!取られた!」と思うわけから、場合によっては警戒心が強くなることもあります。
それも織り込み済みですけどね。
そんなふうにしながら、負け戦をいかにひっくり返すかのプランを何通りの方法を持って、犬の要は戦略とか行動パターンを読みつつ、そして飼い主さん側の今現在のマインドとか考え方のメンタルなところ、そしてスキルっていうところも全部育てていくと言うことです。

飼い主さんを引っ張っていきながらまずパワーバランスを対等に戻していって、そこからどんどんどんどん飼い主さんが上回っていくという風にやっていくのがプランニングなんですよね。

結構すごい問題があっても、プロが来たらすぐ直してくれるんやろみたいな風に思われるかもしれないんですけど、あくまでも僕がそのゲームの挑戦者とかチャンピオンとか、こういう風な役割じゃない訳なんですよね。
これは家族じゃないからなんですよ。僕がずっとその碁盤の前に居て駒を動かしている人ではないからなんですよね。
それも犬はよく分かっています。

でも単にプランニングって言っても繊細なところをめっちゃあるんですよね。
あんまりそういうところって僕今まで喋ってこなかったけど、本当に橋渡りみたいなところもあるんですよ。
ぎりぎり行けるかな?みたいな。大きい賭けではないですが、もちろん勝機があってやるわけですけれども、でも確率が分からない時もあるのでね。

やっぱそういうところも、今の飼い主さんとなら渡り切れるやろうなとか、例えば家族3人いたとして2人でも協力したらできそうやなっていう風に要は確率を上げる。
勝ちの確率を上げてあげるっていうのはすごく大事なんですよね。

アプローチの仕方を間違えたらもちろんアカンし、そしてその時の家族のメンタル的なところもあるし、要はその犬の駆け引きともあるし、そこをうまくコントロールしながらやっていくのがプランニングなんですよ。
結構ね繊細なんですよ。

でも一番よくないのは、例えば飼い主さんが勝手に駒を自分で下げたりとか、移動させたりとかをすると、一気に状況が変わってしまう時があるので、僕は飼い主さんと大切な時っていうのは何回も口酸っぱく緻密なところの約束事をしてもらったりする時期もタイミングもあります。
そんな風に考えながら進めていくので、飼い主さんにも家族にも自ずとめちゃめちゃ伝えることが多いんですよ。僕の場合はね。
だって動かすのは簡単かもしれへんけど、動かす前にそれを2つ3つ4つ5つ先までどう予想していろんなパターンをもっておくかってすごく難しくて大事ですから。

だからプランニングっていうのは本当に繊細です。
飼い主さんに伝え続けて本質を理解してもらうことが改善の、要は飼い主さんがひっくり返すための練習というかプランになっています。

今回はプランニングについてお話ししてみました。
ぜひ参考にしてくださいね。

 

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最後までお読み頂きありがとうございました。
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