ドッグトレーナー山本卓のミニ講座【第1弾】〈後編〉 「リードコントロールの大切さ」❷

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ドッグトレーナー山本卓のミニ講座【第1弾】〈後編〉
「リードコントロールの大切さ」❷

前回の続きです。

じゃあいざリードコントロールの練習を始めましょうとなった時、一番最初簡単に皆さんができる練習っていうのは、犬の体をじっとさせる練習です。
この「じっとさせる」っていうのは、「1歩も動いたらダメ」という意味じゃなくて、リードの範囲から出てはいけないですよっていう意味になります。

例えば自分が立った状態で、リードを持つ。
足元に犬がいる時はリードは緩まっている状態にしておきます。
それが正解の状態ですね。
でもリードが張るところまで犬が動いてしまったら、軽くリードを引いてリードが緩む場所まで戻されると。
これが最初に練習するリードコントロールの体の静止ですね。

リードコンロールの中でも1番易しい練習なんですが、いくら簡単だと言っても飼い主さんがやるにあたっては、最初はこれだけでも難しい。
なかなかじっとしてくれない、じっとしてないしリードを噛みにくる犬もいてます。
難しくて当たり前ですよね。飼い主さんも犬も初心者なんですから。
だからまずはこのハードルの低い練習から始めて、飼い主さんの伝え方、犬の方はそれを受け入れるメンタルというものを作っていくんですね。

さっきもお伝えした通り、こういった練習をするにあたって最初は犬にとって違和感でしかないから副反応が出る場合も勿論ありますけども、それは徐々に徐々に収まっていきます。

そしてこの静止の練習に慣れてきたら、次は一緒に動いている状態で練習していきます。
要は犬と人が対面になって、人に付いていきながら歩き続ける練習をします。
自分に付いてきなさいよという指示をリードコントロールで伝えるんですけども、「こっちだよ」「そっち言ったらダメだよ」「離れているからもう少し近くにきなさいよ」「僕をこしてはいけないですよ」と、伝えることはたくさんで、静止より難易度はちょっと上がります。
いぬプロYoutubeで動画があるので、ぜひご覧ください)

でもこういう練習を頑張って重ねることによって、犬の方はリードを持たれた時点で少しずつ「あ、この人についていこう」っていう風に自分の行動全てが飼い主、要はリードの持ち手に委ねられるというか、自然について行かなきゃっていう気持ちになっていくんですね。
これが主導権を徐々に握っていくということ。
徐々に徐々にそれが当たり前になってくる方法ですよね。

そうすると初めてそこからお勉強できる態勢。要は学んでいける体制ができる。
もうリードを持つだけでお勉強になる。学べる時間になってくるわけですよね。

【3】に続きます

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