よくある質問①
「どのぐらいの期間で改善しますか?」【2】
前回の続きです。
基本的に問題行動を改善するということは問題の大元までたどり着かないといけません。
そうでないと、一時的に直ったように見えてもまた再発します。
例えば愛犬にAとBの問題があったとした時に、Aの影響を受けてBが酷くなっているとします。
でも飼い主さんは、酷いと感じているBだけを直したらいいと思われる事が多いですが、Bを直すためにはそもそものAを直していかないとBは完全には直りません。
それはなぜかというと、前回も言ったようにすべての行動はつながっており、Aの影響でBの問題が増えてしまっているからです。
これと同じパターンで、連鎖で問題行動が悪化してしまい、その結果問題がABCDまで出てしまった犬がいたとします。そして最近出来なくなった・酷くなった行動をDとします。
ここで大体の飼い主さんは、改善といったらDを直してほしいと言われます。
ですが、もしこのDのみを改善出来たとしてもABCは残る訳ですから、ABCの影響を受けてまたDが再発するんですね。
仮にDだけを一生懸命直して「これで大丈夫です」と飼い主さんが言われたとしても、僕から見たらABCは残っていますから「根本的には変わっていませんよ、またDが出ますよ」と強くお伝えします。
連鎖で増えた複数の問題は、ピラミッドの形の様に裾の方から取り組み、最後頂上をしっかり改善していかないと結局は再発してしまいます。
なので僕たちのトレーニングでは根本改善というのを大切に、時間をかけてトレーニングしています。
現場で飼い主さんやご家族に何が必要なのかを判断し、飼い主さんに提案し、ひとつひとつコツコツと二人三脚で練習を積み重ねることで飼い主さんのスキルを育て、少しずつ犬の根本改善を目指していきます。
なのでインスタントな方法よりも改善に時間を要するのは避けられないですが、これが本当の根っからの改善だと僕は強く思っています。
【3】に続きます
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