愛犬の問題行動を改善するにあたり覚えておかないといけない事【2】

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愛犬の問題行動を改善するにあたり覚えておかないといけない事【2】

 

前回の続きです。

例えばざっくりしたお話しになりますが、留守番ができない、留守番中ずっと吠えてるんですという問題を持ってる子がいたとします。
それ以外は一切手がかかりませんと飼い主さんが仰ったとしますよね。
そしたらその飼い主さんからしたらそこだけを直したいから、すぐにそこに対しての練習に取り掛かろうとしてしまいます。
けど、そもそもなんですけど、その留守番が出来ないっていう問題は、その犬と飼い主さんの関係性とか、生活の中での習慣とか、飼い主さんのその犬への対応とかによって生まれている問題なんです。
いきなり留守番が出来なくなったっていう訳ではなくて、毎日の生活の中で少しずつ飼い主さんが気にもしない程度くらいで、エスカレートしてこういう問題に発展してる訳です。

例えば声のトーンが0やったものが1になった時は、ちょっと吠えるようになったなって気付きやすいと思うんですが、これが1から1.1とかになってくると、さほど気にならないじゃないですか。
でもいざ1から5なったらめっちゃ吠えるやんうちの犬ってなりますよね。
その時にやっと気付くんですよ。
こんな風に気付かないうちに少しずつ少しずつエスカレートしていくんですよね。

そしたらこの問題を直すにあたって、なんでそんな風に問題がエスカレートしていったかっていう原因を知らなければなりません。
犬からしたら飼い主さんが居てる時は天国。出て行けば地獄みたいなぐらいのギャップを感じてるわけじゃないですか。
だから、その過程の中の原因を取り除いていかないといけないわけですよね。
でもそこでその問題の改善を目指すにしても、いきなり留守番する練習をして黙らそうとしたって、問題の根本の改善はされません。
留守番だけの練習をしても、日頃の対応は全く一緒やったら関係性はズブズブのままという事になりますから。
そこが悪い方に向いたままだと留守番だけ我慢しなさい!って練習になる訳です。
そうじゃなくて、そこもゆくゆくは我慢していくよっていう前提のもとで、私生活とか関係性とか習慣性とかっていうのを少しづつ改めていくことによって、その原因が徐々に薄まっていって、留守番ができないっていう部分にやっと取りかかれるんですよっていうことになるんですよね。

でも人それぞれ価値観が違いますから、まさか自分のこの振る舞いがその問題に繋がってたなんて、とか、この振る舞いが、犬の留守番の成功につながると思ってたとか、良くしようとしてやっていた事が、結果それが悪い助長に繋がってたっていうことかって全然ある話ですからね。
そういうのを1個1個断ち切りながら関係性を改善しつつ、習慣性やその時の対応とかを修正しつつ、取り組んでいかないといけないという事なんですね。

【3】に続きます

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