柴犬のコミュケーション力の伸ばし方【3】

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柴犬のコミュケーション力の伸ばし方【3】

前回の続きです。

あとは「ご飯を守る」「食べ終わった後のお皿を守る」などの行動が多い柴犬の食事に関してのポイントのお話なんですが、これは僕の独自の考え方かもしれませんけれども、基本的に食欲が強い子に関したら小さい時は食事量は少し多めでいいと僕は思っています。
お腹が満たされていない状態だと、毎食ガツガツ必死に食べるわけですから、周りを近づけたくなくなってくるんですよね。「邪魔すんな!」「絶対に取るなよ!」とね。
だから小さい時は若干ちょっとカロリーオーバーでもOK。
おやつはダメですけれども、食事の回数も多めで、量もちょっと多めで、ガツガツさせないのを身につけるというか、毎回満足させるという意識でやってあげると良いかもしれませんね。

それと、食事を与える時は必ず人が器を持って与えたり、時々手で与えたり。
そういうふうにして必ず人間を介して食事をするというふうにやってあげるっていうこともすごく大事です。
食事=人と一緒に、というイメージをつけていけたら良いかなと思います。
与える場所は子犬のハウス外で与えるとより良いですね。

今回説明したように育てていくと、要は柴犬もテリトリーを背負わないで生きていくことが出来るんですね。
場所を守らない、おやつやオモチャをを守らないで生きていける。
そうすると疑心暗鬼にならないじゃないですか。
飼い主さんが近づくことに対して、場所を奪われる・おやつを奪われる・ご飯を奪われるとか、そういうふうな心配がないわけですよね。

そしてその環境でテリトリーを背負わないという土台の上で、基礎トレーニングをしていく。
ある程度リードでコントロールしていって、リードでコントロールされることに慣れさせてあげる。
そこで飼い主さんに合わせる・譲る心を育てながら、体が素直に動くようになってくると、頭も素直になってきますからね。
で、そういうふうなことをしながら、体のケアをちょっとずつ始めたりして、関係性を深めていくんですね。

背負うものとか、守るものとか警戒するものが0の状態で、飼い主さんに対して信頼を得ていくわけだから、そこからコミュニケーション能力というのを育てていくことができます。
飼い主さんに触ってもらえる喜びとか、近づいてくれる期待感とか、そういうふうに柴犬の脳はそれを含みながら成長していきますよということです。

今回の話をまとめると、まずは自由にして犬に行動を任せないこと、おもちゃやオヤツを与えっぱなしにしないこと。
犬に主導権を握らしたまま自由にさせると、飼い主さんに自分の物を奪い取られる。せっかく落ち着いていい場所見つけたのに、その場所を譲らされる。
やめてほしいから場所やものを守ろう。
だんだんそういったような考えになってしまうんですよね。

だから環境を整えて、そういうのを背負わせない上で、正しいトレーニングやパピートレーニングを入れて、信頼とかコミュニケーション能力を身に付けていくんです。

もちろん子犬でも個々に性格は違いますから、元々コミュニケーション能力が高い柴犬もいます。
しかし基本的には野生味が強い個体が多いわけですから、最初から犬に任せすぎずに環境を整えてつつ柴犬を育ててほしいなと思います。
それが、問題行動の予防にもなりますし、コミュニケーション能力を伸ばすための土台作りにもなりますからね。

小さい時であれば犬のキャラクターっていうのもガラッとを変えることは可能です。
ただ、背負うテリトリーがない・守るものがない・脅かされるものがない、という生活が成り立った上でコミュニケーションっていうのを伸ばすことができるということなので、自由にさせすぎたり、いろんなものを与えっぱなしにしたりしてる状態でコミュニケーションだけを伸ばそうとしてもそれは難しいですからね。
そこはご理解いただけたら良いなと思います。

柴犬は精神的な成長はとても早いですから、その辺りを間違えずに1からやっていってあげてほしいなと思っております。
ぜひ参考にしてくださいね!

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